海外でもはやグローバルな固有名詞の「Izakaya」として知られている日本の居酒屋。「食事も美味しくて、楽しくお酒が飲める場所」として、外国人に人気です。
外国人が初めて居酒屋を訪れると、自国にはない日本の居酒屋ならではのサービスに感動することが沢山あるとのこと。
私たち日本人にとっては普段何気ない居酒屋での1シーンも、海外の人の目には、ユニークに映るようです。今回、過去にLIVE JAPANでインタビューした内容の中から、外国人が「居酒屋サイコー!」と感動したことをまとめました。
(以下の、インタビューに応じてくださった個人の体験に基づいた意見です)
「入店時に、威勢よくいらっしゃいませーと言われビックリ。居酒屋サイコーだよ!」
大衆居酒屋に入ると、スタッフ一同に、元気よく「いらっしゃいませ!」と迎えてくれますよね。日本人にとっては何の違和感もない入店時の掛け声ですが、日本在住アメリカ人にとっては、ツボだったよう。
「居酒屋入ると、一人のSTAFFがいらっしゃいませー!って言ったら、奥にいるSTAFFも全員いらっしゃいませー!って言うじゃん。最初のうちは慣れなくてビックリしてたけど、今は嬉しいな」とのコト。
賑やかすぎるといいつつも、アットホームなお出迎えにほっと安堵感すら覚えているご様子です。
さらには、「おいしい料理が揃っているし、安いし、何よりスタッフが元気で気が利くよね。トイレから帰ってきたと同時におしぼりをわたしてくれたときは本当に驚いた。
アメリカでも三ツ星レストランなら珍しくないサービスだけど、大衆的なバーで満足なサービスを受けたコトはないよ」と、おしぼり文化にも感動していました。
「タッチパネルはすごすぎるよ。外国人には泣けるほど嬉しい!」
もうひとつ、アメリカ出身のVさんが感動したのは、タッチパネルをつかったオーダー方式。
「居酒屋のタッチパネル。あれは本当にすごいよ! ほとんどの料理が写真入りで表示されていて、どんな料理がくるか不安にならないよ」としみじみ。
「来日して間もない頃には日本語がほとんど話せなかったから、注文をするのが怖かったんだ。その当時は自分がタッチパネルの存在を知っていたら泣いて喜んだだろうな。このサービス他店にも、もっと知られるべきだよ!」とのこと。
タッチパネルは、外国語対応のものも多く、テクノロジーとサービスの両方に特化した、日本らしい「おもてなし」のシンボルのひとつといえます。
最近ではタッチパネルで注文すると、寿司が高速レーンを走る列車に乗って席まで料理が運ばれてくる回転寿司店も登場。最新のテクノロジー、そしてエンタメ性も盛り込まれた日本ならではのサービスなのですね!
「日本の居酒屋にはドリンクメニューが多い!中国では種類が少ないこと多いです」
日本は、ビールのほかにカクテル、日本酒、焼酎、ワイン……アルコールドリンクの種類が豊富でビックリしたという外国人の声も。
「中国の居酒屋においてあるのはビールが多いです。紹興酒もあるけど、学生さんはそんなに飲まないから延々とビールを飲んでるイメージがあります。」と語るのは中国人留学生・ララさん。
大学生でも気軽に行けるお手頃価格のメニューがそろう居酒屋に、ララさんもたまに足を運ぶそう。料理のメニューが豊富なのにも驚いたけれど、何よりドリンクメニューの多さが嬉しくてたまらなかったとか。
最近では、冷凍したフルーツを焼酎・炭酸で割って飲む「冷凍フルーツサワー」や低アルコールサワーなど、メニューのラインナップも増えています。
また、中国では、都会ではそうではないようですが、基本的にはカクテルなどは専門的なバーに行って飲むことが多いそうです。カラフルで見た目もかわいいカクテル・サワーが種類豊富にあると、テンションも上がってしまうのも分かる気がします。
外国人にとって居酒屋には、日本にしかない魅力がたくさん!
今回紹介したポイント以外にも、最初にテーブルに料理がおかれる「お通し」や店員さんに席まで来てほしい時に押せば来てくれる「呼び出しボタン」など、海外では珍しいシステムが日本の居酒屋にはまだまだたくさんあります。外国人にとって居酒屋は、日本を代表する立派な文化のひとつなのかもしれません。
気兼ねなく、居酒屋で飲む事ができにくい日が続いていますが、世界の人々が絶賛する、日本にしかない「居酒屋文化」に思いを馳せてみてくださいね!