海外で人気の錦鯉

日本庭園の池などで優雅に泳ぐ錦鯉。思わずうっとり見入ってしまうその姿の美しさから「泳ぐ宝石」とも呼ばれているんですよ。今回はそんな錦鯉について詳しくご紹介します。

錦鯉とは?
美しい色彩や斑紋が特徴の「錦鯉」。水中を優雅に泳ぐその姿から「泳ぐ宝石」や「泳ぐ芸術」ともいわれる観賞魚です。日本らしい「詫び寂び」や「奥ゆかしさ」を感じると、世界中でも注目されているんですよ。かつては「色鯉」「花鯉」「模様鯉」「変わり鯉」とも呼ばれていましたが、現在は「錦鯉」という名で定着。錦(金を交ぜて織り込まれた絹織物のこと)のように美しい鯉という意味が込められています。

錦鯉誕生秘話
錦鯉は、今から約200年前に誕生したといわれています。その始まりは、新潟県の山間部に位置する旧・山古志村(現・長岡市)と小千谷市。貯水池で飼育していた黒色の鯉「真鯉」が突然変異を起こし、色の違う鯉や、模様のある鯉が生まれました。はじめはこれを珍しがった地域の人々が娯楽として愛でていましたが、次第にほかの地域との物々交換によって広く知れ渡るように。より美しい鯉をつくろうと改良を重ね、現在ではさまざまな品種が誕生しています。

錦鯉の種類
現在日本で飼育されている錦鯉には約100種類の品種があるといわれています。日本産の鯉同士を掛け合わせたものは色彩や模様の変化のみでしたが、1904年に移入されたドイツ鯉を交雑することによって変異の幅が拡大。色彩や形態などの特徴ごとに、さまざまな呼び名がつけられています。
とりわけ人気が高いのが「紅白」という品種。白い体全体に緋色の斑紋が入ったシンプルな見た目が特徴です。紅白に黒の斑紋が加わった「大正三色」、大正三色に比べ黒の分量が多い「昭和三色」も代表的。「銀鱗紅白」をはじめ、色彩や斑紋が同じでも銀鱗がのることでより華やかな姿となる品種もあります。
そのほか、体表が青色の鱗で覆われた「浅黄」や山吹色の「山吹黄金」など、大きく異なる魅力を持った品種も存在。ドイツ鯉との交配で生まれた「秋水」は鱗のない地肌に鮮やかな緋斑が入っているのが特徴です。

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観賞
鑑賞のポイントは、一般に「体型」「質」「模様」の3つだといわれています。水の流れがない池に生息する錦鯉の「体型」は丸みを帯びているのが特徴。きれいな紡錘形であるほど、美しいとされています。
「質」というのは、その個体の持つ素地のこと。「紅白」なら雪化粧のような白の美しさ、緋色の鮮やかさ・深みなどに注目してみてくださいね。
錦鯉を観賞する上で、最もポピュラーな見どころが「模様」。品種ごとにポイントは異なりますが、見る人を惹きつけるダイナミックなものやバランスの取れたものなど、それぞれの個性が楽しめます。

錦鯉は、広い池がないと飼えないイメージありますがそうでもありません
室内水槽で簡単に飼育できるのです

室内水槽で飼育すると年々大きくなってしまうのではという心配はありません不思議なことに、鯉は生きる環境に合わせて成長するので、一定サイズ以上は大きくならないのです。

錦鯉はとても人懐っこい

川で泳ぐ鯉は野生に生きてるため人懐っこいと感じることはまずないと思いますが、 例えば公園の湖に生息している鯉なんかは人が寄っていくと口をパクパクしてエサをねだるのを 見たことあるという人も多いのではないでしょうか?そうなんです、人に慣れる素質があります。

魚なので頭をなでたり抱っこはできませんが、慣れてしまうと直接手からエサを食べるようになったりします。 徐々に慣れていきそこまでいくと主人としてはとても嬉しいことだと思います。 ぜひ実際に鯉を飼って体験してみてはどうでしょうか!

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観賞できる場所
錦鯉は寺社や公園、旅館などにある日本庭園で見られることが多いです。錦鯉発祥の地・新潟県小千谷市には、錦鯉が泳ぐ日本庭園が設けられた資料館「錦鯉の里」があります。館内では日本の伝統文化として錦鯉を紹介しているので、知識を深めたい方におすすめです。また、長崎県・島原の新町一体は「鯉の泳ぐまち」として有名。豊かな湧き水が流れる用水路に、美しい錦鯉が泳ぐさまが町の名物となっています。

いかがでしたか?和の情緒あふれる庭園などで優雅な姿を見せてくれる錦鯉。全国各地で見られるので、日本を訪れる際はぜひ観賞しに出かけてみてくださいね。

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