ティックトックが流行している理由の1つとして、「口パクで投稿できる」という参加ハードルの低さが挙げられます。
ユーザーに広がりを見せているティックトックですが、やはりはまっているのは中高生人気です。
GMOメディアが調査した2018年5月に発表した「女子中高生と動画サービスに関する調査」によると、「動画を視聴したことのあるSNS」では、LINEのタイムライン、ツイッター、インスタグラムに次いで、4位にティックトックがランクインしています。
中高生にフォローしているユーザーを聞いたところ、同じ中学生のかわいい女子を数人挙げてくれました。ティックトックで人気の投稿者は、Tik Toker(ティックトッカー)と呼ばれ、フォロワー数が多いことはもちろん、MixChannelやLINE LIVEなど他の動画配信サービスにも投稿しており、それぞれのサービスでフォロワーを集めています。
「ショートムービー」と呼ばれている、数十秒の動画をスマホで手軽に撮影してシェアするサービスが人気を集めています。コンテンツが伝わりやすいのが特徴で動画にオリジナリティを求められることが少ないことが、ユーザー にとってはメリットかもしれません。
YouTubeは、オリジナリティや面白いのがある著名YouTuber達が次々登場しましたね。「Tik Tok」は、オリジナリティよりも既存の楽曲をいかにおもしろく利用するかが重要視される傾向にあります。これまでの動画ブームSNSの流れを変えるほどのインパクトを与えました。
2.拡散力の高さ
「Tik Tok」が流行している2つ目の理由としては、拡散力の高さ速さが挙げられます。
実際に、Twitter やInstagramなど他のSNSではフォロワーの少なかった投稿者が、「Tik Tok」を始めた途端にいきなり数千のフォロワーを獲得するという例も報告されています。
CMでは、きゃりーぱみゅぱみゅやピコ太郎、野性爆弾くっきー、人気の芸能人がスマホサイズの縦長動画で踊っています。
芸能人はCMや番組だけでなく個人アカウントでも投稿し始めています。スマホネイティブの中高生や独身の女性、若いママさんまで、ティックトックにはさまざまな人が動画を投稿しています。
成熟段階に入った他の動画SNSで始めるよりも、今まさにTake Offが始まったばかりの新鮮な「Tik Tok」からチャンネルを開始するユーザー も多いようです。これは「Tik Tok」や動画SNSだけのことではなく、拡散力の高さ速さが急成長が始まったSNSに共通の現象です。
開始されたばかりのコミュニティでは、まずできるだけ多くの人をフォローして自分の視聴タイムラインを確立しようという動きが活発です。この初期にティックトックは、先行してチャンネルを始めるということが、多くの「いいね」やフォロワーを獲得するための非常に重要な段階と言えます。
「Tik Tok」で流行に火がついた「リップシンク(口パク)」は、これまでの動画SNSや、「大人」にはヒットするとは想像のできなかったジャンルです。
従来は、「人マネ」であったり、どちらかというと「恥ずかしい」とされるコンテンツ が注目を浴び、大企業のプロモーション 担当部署を動かしているという状況をみると、今後の動画SNSや動画アプリ の向かう先が少し見えてくるように思えます。
まず絶対条件は、投稿のハードルが低さ手軽さなことなのではないでしょうか。
動画に限りませんが、これだけ市場にネットコンテンツ が溢れている時代になると、純粋なオリジナルコンテンツ を作って配信することのできるユーザー は限られてきます。たとえ配信自体は模倣でも、その模倣のセンスを競う段階に入ったのかもしれませんね。
リップシンクは究極の模倣=モノマネであり、そういう点からも現在の「Tik Tok」の隆盛がすんなり理解できるところがあると思いますし、今後の動きを予測するヒントもあるように感じています。
ティックトックはスマホの使いすぎに保護者が頭を悩ませることがないサービスになるのかもしれませんね。