秋は「スズメバチ」に要注意!子どもが刺されてしまったとき親ができる対処法は猛暑となった年は、スズメバチの個体数や活動量が増え、特に巣が巨大化したり、より攻撃的に

涼しくなり、子どもと一緒に気持ちよく出かけられる季節になりましたが、秋のスズメバチは攻撃的で危険ということを知っていますか? スズメバチに刺されると、最悪の場合は、死に至ることも。今の時期、子どもたちが公園で遊ぶなど、野外で遭遇する事も考えられるので、この時期気を付けたいことの1つです。

いざという時に備え、予防策や対処法を確認しておきましょう。

スズメバチの特徴は? 秋は特に気を付けよう!

スズメバチは春~夏にかけて巣作りをし、秋が繁殖期。女王バチや卵を守る為に、最も攻撃性が高まる時期です。特には、猛暑となった年は、スズメバチの個体数や活動量が増え、特に巣が巨大化したり、より攻撃的になる傾向があると言われています。

また、巣の数m内を通っただけでも威嚇してきたり、集団で繰り返し攻撃してきたりする可能性もあり、強い毒を持ったスズメバチは、人間にとって命を脅かす危険な存在になります。黄色・黒の縞模様が特徴的で、体も大きく高速で飛びます。木・家の軒下などに大きな巣を作りますが、目につかない場所に小さな巣を作っている場合も。

近年には、都市部でも被害が増えており、森林がなくても注意が必要です。ほとんどの場合には、巣を守るために攻撃してくるので、巣やスズメバチを見かけたら、そっと距離を置き、決して近づかない事が重要です。

スズメバチの特徴は? 気を付けるのはスズメバチだけでOK?

私達の身の回りでよく見られるハチには、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ・クマバチなど、このなかでも人を刺すのは、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチが代表的ですが、ミツバチが人を刺すという事は稀です。スズメバチやアシナガバチはハイキングや農作業などの際に遭遇し、刺される事が多いので秋の野外活動では、特に注意が必要です。

黄色と黒の縞模様と言えばアシナガバチも同様ですが、こちらはスズメバチよりも小柄で、足をだらんとさせてふわふわと飛ぶのが特徴です。おとなしい性格で、強く刺激しなければ刺される事はないものの、毒性は強く死亡例もあるので、いずれにしても近づかない方が賢明です。

また、ハチは香水や整髪料、柔軟剤といった甘い香りに引き寄せられたり、黒や濃い色に反応して攻撃するという習性があるので、野外活動をおこなう際には身につけるものに注意し、引き寄せないようにしましょう。

刺されたときの処置法とは

もしもスズメバチに遭遇してしまった時には、大きな声を出したり、手で払ったりせず、ゆっくりと低い姿勢で後ずさりして逃げましょう。黒や濃い色を攻撃してくるので、白っぽい帽子やタオルで髪の毛を隠す事も効果的。万が一刺にされてしまった場合は、以下の手順で対処しましょう。

1.まずはその場から離れる
仲間のスズメバチが駆けつけてくる可能性がありとても危険です。巣が見えなくても、近くに巣あるかもしれないので、来た道を戻るようにします。

2.スズメバチの針が残っていたら、ピンセットなどで抜く
アシナガバチ・スズメバチには針が残りません。もし針が残っていると言う場合は、ミツバチが刺した可能性が高いです。その際には、ピンセットや毛抜きなどを使って取り除きましょう。

3.毒を絞り出すう様にし、患部をつまみながら流水で洗う
口で吸い出すのは危険なので、必ず手でおこなって下さい。ハチの毒は水溶性なので、水で洗い流す事で毒液を薄めたり、腫れや痛みを緩和する効果が期待できます。

4.濡れたタオルなどで冷やして、皮膚科や小児科を受診
心配な方は皮膚科や小児科を受診して下さい。また、市販薬を使う場合には、ステロイドが入った虫刺されの薬を使うと効果的です。薬は刺し口だけでなく赤く腫れているところを全体にたっぷりと塗り、保冷剤などで冷やすと良いでしょう。

命に関わるケースとしては、吐き気・ジンマシン、呼吸困難・嘔吐・眠気・発熱などのアレルギー症状(アナフィラキシーショック)が出た場合です。少しでも異常が現れたら、すぐにでも救急車を呼びましょう。

目の前にスズメバチが現れると、思わずギョッとしてしまいますが、子どもが怖がって騒がない様に、大人が落ち着いて対応する事も大切です。また、子どもが知らずにうっかり刺激しない様、「ハチを見かけたら静かにゆっくり離れようね」と、日ごろから話しておくのも良いかもしれませんね。

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