細めの外見から、アスパラガスはあまり栄養がないように思う人もいるかも知れない。実は、他の食べ物ではあまり摂る事のできない栄養素を含んだ優れた食材でもあるのです。
ここでは、アスパラガスの栄養や効能について紹介です。
アスパラガスってどんな食べ物?
鮮やかな緑のイメージが強いアスパアラガスだが、いくつかの種類があります。
アスパラガスの種類
★グリーンアスパラガス
アスパラガスの定番。発芽したらよく日光に当てて育てることで鮮やかなグリーンになる。やや苦味のある風味で、栄養価も高い。
★ホワイトアスパラガス
グリーンアスパラガスと同じ品種ですが、日光に当てずに地中で育てられるので白い。アクが少なく柔らかいが、栄養価も低い。傷みやすいので、生で売られていることは少ないです。
★紫アスパラガス
アントシアニンという成分により紫色をしているが、紫色の皮は加熱するとグリーンになる。栄養価はグリーンアスパラガスよりも上ですが、見かけることは少ないです。
★ミニアスパラガス
長さが10cm程度の小さなアスパラガス。輸入ものが多く、普通のアスパラガスよりもさらに細い。グリーンアスパラガスと同じ品種の小さいもので、栄養価も変わらないです。
アスパラガスの栄養と効能
アスパラガスの約90パーセントは水分で、炭水化物、たんぱく質、脂質などの3大栄養素もあまり含まれていない。しかしビタミンやミネラル分は豊富で、他の食べ物には無いような栄養素が含まれる。アスパラガス100gあたりのエネルギーは22Kcal、1本あたりは約5kcalと低カロリーな食品です。
アスパラギン酸
アミノ酸の一種で、筋肉疲労時にたまった乳酸をエネルギーに変える働きがある。スタミナドリンクの成分として有名で、エネルギー源として最も利用されやすいアミノ酸です。
ルチン
抗酸化作用を持つポリフェノールの一種だ。老化でやせた毛細血管に弾力を与え、強くする働きがあると言われている。また、ビタミンCの吸収を促進する作用もあります。
葉酸
ビタミンB群の1つで、妊婦に欠かせない栄養素である。たんぱく質や細胞をつくる時に必要なDNAなどの核酸を合成する役割があり、赤血球の細胞の形成を助けたり、胎児の発育に役立ったりすると言われています。
上記の他にもビタミンA、C、E、B群などが含まれており、アスパラガスはとても栄養価が高い野菜と言えます。
アスパラガスの効果・効能
利尿作用
アスパラギン酸には身体の中の毒素を尿と一緒に排出する利尿作用があります。
アスパラガスの根が利尿剤として使われている国もあります。
利尿作用で身体の中の水分が外に排出されることで、むくみを解消する効果も期待出来ます。
美肌効果
アスパラギン酸には新陳代謝を活発にしたり、体内の水分バランスを整える作用があるので、
乾燥からお肌を守り、お肌にうるおいを与える保湿効果が期待出来ます。
疲労回復効果
アスパラギン酸は乳酸を分解する作用があります。
乳酸は疲労の原因となる物質のため、乳酸が分解されることで疲労回復効果が期待出来ます。
また、アスパラギン酸はエネルギー源となるグリコーゲンの生成にも効果を発揮します。
グリコーゲンは疲労回復までの時間を短縮させる効果があると言われているので、
疲れを感じた時にはアスパラを食べると早く回復出来るかもしれません。
免疫力アップ
アスパラガスに含まれるサルササポゲニングリコシドという成分が、
T細胞と呼ばれる免疫細胞を活性化して免疫力をアップする効果が期待出来ます。
免疫力が高くなれば、癌などの大変な病気を予防することにも繋がります。