GWキャンプ場で「車中泊」増加

最近ではキャンプの需要が高まっています。そうしたなかで、テントではなく車中泊をする人も少なくない様ですが、その理由は一体なんなのでしょうか。

■キャンプなのにテントなし!?その理由は一体…?

 ここ数年、アウトドアの需要が高騰し、自動車や飲料水のCMでキャンプがテーマになっていたり、100円ショップやスポーツ用品店、電化製品店でもキャンプグッズが売られていたりと、多くの人にとってキャンプが身近な存在になりつつあります。
 
 そんなキャンプの醍醐味といえばテント泊といえますが、焚き火やキャンプファイヤーを楽しんだ後に車中泊をするキャンパーもいるようです。

 最近、流行りのキャンプスタイルとしては「ソロキャンプ(ソロキャン)」というものがあります。

 よくソロキャンプに行く「 大自然のなかでひとり、日々のしがらみから解き放たれた開放感を味わうことができたり、昼間からの飲酒やキャンプ飯を作ったり、ソロキャンプには非日常的な楽しさがあります」と話しており、SNSを見ても同様の理由からソロキャンプにハマる人が少なくないようです。 

 またソロキャンユーザーにおいては、最近キャンプを楽しむユーザーが増えたことで、「ソロキャンプ特有の孤独感」が薄れつつあるといい、さらなる孤独感を求め「山奥までガンガン進める」という理由からジムニーなどのクロカンを購入する人もいるようです。

 一方では友達やファミリーで楽しむ人達でもあえてキャンプで車中泊をする人も増加傾向にあるといいます。

 ファミリーキャンプを楽しむ「コロナ禍になったことで密を避ける意味もあり、キャンプを始めてみました。ただ、テント設営などは慣れないと大変な事や、車中泊であれば寝るときは快適な事もあり、キャンプ場でも寝るときは車中泊をしています」と話しています。

 このような状況について、中古車販売の業者は次のように話しています。

「最近では、キャンプや車中泊をしたいという方は確かに増えています。

 実際にはSUVのRAV4・ランクルプラド・CX-8・ミニバンのシエンタやフリード・デリカD:5などが人気です」

 キャンプ場における車中泊について、山梨県に位置するキャンプ場の管理人の方は以下のように話します。

「最近は、テントを張らずにタープだけを設営として、焚き火や料理までは外で楽しまれたあと、消灯したら車内で就寝される人も少なくありません。

 また、SUVなどの乗用車だけではなく、最近はレンタルのキャンピングカーで来られるお客さまも増えています」

  テントの設営には労力のかかる作業です。そのテントの中で快適に就寝するとなると、それなりの装備も必要になってくると言えます。

「比較的設営の簡単なタープで焚き火や火を使って作るキャンプ飯を楽しんだあとに車内で眠るのが、手軽にキャンプを楽しみたい人にとって1番効率が良い方法となっているのでしょう」(前出のキャンプ場管理人)

 また、最近ではレンタカーサービスのひとつとしてクルマだけではなくアウトドアやキャンプの道具をセットにしているものもあります。

 この様に、かつてはテント泊が定番の楽しみ方でしたが、最近ではキャンプでも車中泊をするという需要が高まっている様です。

■手軽さだけじゃない! キャンプで車中泊がこのまれるワケとは

 車中泊のキャンパーが増えている理由には防犯・プライバシー保護といった部分も挙げられます。

 基本的にテントでは施錠が出来ないほかに、外に漏れる音や光を気にしなければなりません。

 車中泊であれば施錠が出来るうえに、窓をシェードやカーテンで隠せて、遮音性もあります。

 また 前出のキャンプ場管理人はソロキャンパーが車中泊をする背景について「手軽さのほかにも、熊による被害も挙げられる」といいます。

 環境省の資料「クマ類による人身被害について」によると、熊による人身被害は、2018年では53名でしたが、2019年では157名、2020年では158名と、およそ3倍に急増しています。

 2020年8月には、長野県・上高地のキャンプ場で50代女性が熊に遭遇し就寝時には、テントごと引きずられたあと、熊からの打撃によって足にケガを負っています。

 女性の命に別状はありませんでしたが、このように、たとえ運営されているキャンプ場であっても、自然の中では常に野生動物と隣り合わせだということを深く認識しておく必要があります。

 近年では、キャンプ場でも熊被害に遭う可能性が高まっている事もあり、ソロキャンパーのなかで命を守る為に車中泊をしていることもあるようです。

キャンプでは自然を満喫出来る一方で日常とは違うコトが起こるということも想定しなければいけない

 また、熊被害増加の理由についてキャンプ場の管理人は以下のように説明します。

「人気が出て、キャンプに対してのハードルが下がってしまった結果、キャンプの常識を知らずにゴミなどを放置する『迷惑キャンパー』と呼ばれる人たちも増えてしまったのが実情です。

『就寝時やテントから離れるとき、食品や残飯などのゴミから目を離すときは、野生動物が触れられないよう車内に保管する』、このような当たり前のようなことが、認知されていないのです」

 管理人の話では、食べ物の匂いにつられてやってきた野生動物が、もしそこで食事にありつけてしまうと味をしめて何度もキャンプ場に訪れるようになるといいます。

 近年では、道の駅などで車中泊ユーザーの悪質なマナーにより、「車中泊はご遠慮ください」とアナウンスする場所もあります。

 テントや車中泊、ソロや大人数でもその場所に沿ったルールやマナーを守ることが、今後も継続してキャンプや車中泊を楽しむことに繋がるのです。

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