合流路で道を譲ってもらった際にハザードランプを短く点滅させるいわゆる「サンキューハザード」の是非をテーマに「これで決着!! 礼儀? 迷惑?? 混乱を招く??? サンキューハザードは必要か」これにユーザーがさまざまな反響を寄せたためと思われる。
合流の割り込みの際などに「サンキューハザードをしなかったら、後続車からあおり運転を受けた」とのSNSへの書き込みが増えていることを受け、ハザードランプの使い方を、警察の公式見解も含め紹介している。
「夜間駐停車する際」と「バス、タクシーの類が乗車、降車のために停車する際」に使うことが道路交通法で定められているほか、慣習的には公共の場での駐車の際に後続車に駐車の意思表示をするため、渋滞の最後尾で追突防止のために後続車に注意を促すために使用されるマナーを紹介したうえで、お礼の意味で使うサンキューハザードの是非について、肯定、否定両派の意見を交えて考察している。
なお、警察では違法性はないが特に推奨もしていないという。
ネットニュースのコメント欄には、ユーザーから実体験や各々の考えに基づいたさまざまな反響が集まっている。
肯定派の声を見てみると、「必ず出すなぁ 逆に譲って入れてあげたのに無いと若干腹立つ」「常識やとおもてましたよ」との比較的強い意見から、「見えるなら手上げたり会釈でいいだろうけど合流とか手出すよりハザードの方が安全」「夜間や雨降りだと手を上げても見えないことがある。
お礼ハザードあってイイんじゃない」など合理的との見方、「多少無理やり入ってきてもサンキューハザードやってくれたら大抵許す」「自分ではしないけど、されたらうれしい」と、積極的に賛成するわけではないが、ドライバー同士のコミュニケーション方法として一定の意義を認めるコメントなど、一概に肯定と言っても、ユーザーによって考え方に幅があることがうかがえる。
ただ、ハザードを点滅させなかったことを理由に煽られるケースについては、「強引に割り込んできてハザード焚かれてもハァ?とは思うけど、それはそれとして別に煽りはせんぞ」「譲ってもらった気持ちの表現であって強要するものじゃないでしょ」「あおるほうがどうかしてる」と違和感を示すドライバーがほとんど。しかし逆に、慣習化していることで「ハザードしなかったらカチンと来る奴が一定数いることがめんどい」とあおり運転の理由を作ってしまっているのではないかとの推察も見られた。
一方、否定派の意見はというと、「こっちは譲るつもりないのに、ハザードつけて強引に割り込むやついるのが迷惑」といった反応から、「必要ない。そもそも譲り合いで運転するもの」とそもそも論で不要と結論づけるコメントまで、こちらも十人十色で一様ではない。
地域や国によっても違いがあるようで、「この辺では皆無 年一でされるぐらいで。ハザードどころか車線変更のウインカーすら出さないのが多数派」「(米ハワイ州の)オアフ島で枝道にて止まってた本線への合流待ちの車(地元民)を入れてやったらハザードは点けず『選挙中かw』ってくらいに窓を開けて手を振られたのを思い出す」などの体験談も。
また、単純な賛否ではなく、「サンキューハザードの点滅3回までは個人的にそれくらいにするべきってのとサンキューハザードするときは右左折直後じゃなく右左折して安定した走行になってから実施するようにしてる。右左折中、右左折直後は事故のもとになるのでやらない。日中で相手の顔が見えて反応があった場合もしない」と、状況に応じて適切に使い分けているとの投稿や、「サンキューハザードやクラクションを短く鳴らすなどが慣習化してるけど、本来の意味が違うから別に取られる可能性も。ボタンを押すと『ありがとう!』って言う機能が欲しい」と、今までにないコミュニケーション機能が車に必要との指摘も見られた。
さらに、ライダーからは「『バイクにはハザードがないものもある』『あっても、合流時の姿勢制御等でスイッチ操作が難しいこともある』など、車とはかなり勝手が違う、ってことは知っておいてもらいたい」との注意喚起もあった。
サンキューハザードの問題は、以前からたびたび議論になっているが、「車間距離空けて走って、いつでも、入って良いよの気持ちが有ればいい」との冷静なツイートもありました。
関連記事