体に関する悩みは人それぞれ様々ですが、食で改善できる場合も少なくありません。では、症状別に何を食べれば効果的か順番に説明していきます。まずは多くの女性が悩まされる便秘についてです。便秘といえばまず思いつくのが食物繊維ですが、実は食物繊維だけでは便秘改善には不十分どころか、場合によっては便秘を悪化させる原因にもなります。
なぜなら、食物繊維は体内で水分を吸収し食べ物の消化をゆっくりにする働きがあるので、これによって便が腸で滞ってしまうからです。では、すぐに便秘になる人に不足しがちなものは何かというと油です。実は便の質を決めるのは食物繊維と水が大きく関わっていますが、同様に油の質も大切になります。
中でもオリーブオイルやごま油など良質の油を摂取することで便秘が解消されることもあるので、便秘の人は油の質にもこだわるとよいでしょう。次は体臭の人が食べるべき食べ物です。体臭と言ってもその原因はそれぞれで食で改善することがむずかしいものもあります。
しかし、口臭や毛穴から分泌される脂質などは食べ物に由来するものが多く、例えば肉類ばかりを食べると腸内環境が悪化し、口臭の原因になります。また、ヘルシーな印象のある乳製品ですが、これも摂りすぎると皮脂の臭いの原因になる場合があります。
体臭が気になる人はタンパク質を植物性の大豆製品から摂取したり、野菜や果物を多く摂ることを心がけるようにしましょう。最後の悩みは肥満です。肥満の多くは食べ物が直接的な原因であるといっても良いほどその繋がりは密接です。そのため、肥満に悩んでいる人の中には食べ物に気を遣っている人も少なくありません。特にカロリーや脂っこい食事を控えるといったことを実践している人は多いですが、意外な落とし穴なのが糖質です。
なぜなら、食品表示を見ると脂質やカロリーは表示されているのに糖質に関しては明確な表示がないため、自分が食事でどれほどの糖質を摂取しているかわかりづらいからです。そのため糖質ゼロのアルコール飲料を飲みながらも食事ではたっぷりと糖質を含まれているものを食べているという場合もあります。
では食事における糖質を簡単に知る方法ですが、食品に表示されている炭水化物とは食物繊維と糖質を合計したものです。つまり、食物繊維がほとんど含まれていないような食品は炭水化物とほぼ同量の糖質が含まれているということになります。特にノンオイルドレッシングといった調味料は脂質はなくても意外なほど糖質が多い場合もあるので注意が必要です。