この世界の片隅に

「この世界の片隅に」は双葉社が発刊した「漫画アクションに連載されていたコミックです。単行本は同社より2008年から2009年に上中下巻形式と、2011年に前編後編の形式で発売されました。単行本が発売されるとテレビでドラマ化されたり劇場アニメとして全国公開されるなど人気作になっています。

さらに2018年7月には再びテレビでドラマ化もされています。「この世界の片隅で」の主人公浦野すずは広島市江波で少女時代を過ごします。想像力に長けており絵を描くのが上手なすずは、自分が体験した出来事を虚実の入り交じったコミックのような作り話にしてしまう才能を持っていました。

1943年太平洋戦争中、18歳のすずが草津の祖母の家で海苔すきの手伝いをしていると突然縁談の話が舞い込んできます。大急ぎで帰宅をしたすずが目にしたのは、広島市の呉から来た北條周作という青年でした。すずと周作は翌年の2月に北條家でささやかな結婚式を挙げすずの新しい生活が始まるのです。

そんなすずは、周作とどこかで会った記憶があるのですが思い出せずにいました。そばで見ていても不器用でいつもぼんやりして危なっかしく見えるすずは、北條家に嫁いで来て以来失敗を繰り返しては小姑の黒村径子に小言を言われる毎日を過ごしていました。径子の娘である姪の黒村晴美には壊かれますが、戦時下の物資が不足し配給も満足に得られない中でも、すずは持ち前の明るさとユーモア、生活の知恵で、食料に乏しい日々の生活を乗り越え次第に北條家やその近所の人々に受け入れられ愛されていきます。

その一方ですずは、栄養不足から子供を授かることができず悩みます。そんなある日、すずは闇市からの帰り道で偶然友達になる遊女の白木リンと出会います。白木リンは以前周作の別れた恋人であったことにいくつかの断片的な状況から想像力を膨らませることであることに気付きます。すずは自分が周作にとってリンの代用品なのではないかという疑心や疑問と懸念に悩まされるようになっていくのです。そんなすずの元を幼なじみの水原哲が訪れますが、すずはそのとき自分の心が既に周作に向いていることに改めて気付きます。

水原哲がすずの元に訪れたのは、余計な気を回してすずと水原を引き合わせようとした周作でした。すずと周作の生活はそんな二人の心の葛藤からも困難になっていきますが、その後廃墟のようになった広島市で、この世の片隅で自分を見つけてくれた周作に感謝しながら空襲におびえる必要がなくなったことを呉の夜に感じるのです。

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