糖尿病は、適切な生活習慣や食生活・運動習慣治療により合併症の重症化を防止することが可能な病気です。食生活や運動習慣などの生活習慣の変化や高齢化に伴い、世界各国で増加を続けています。適切な管理や治療がおこなわれないと、網膜症が進行して失明に至る、腎症が進行して透析が必要となるなど、生活の質を著しく損なう場合があります。
あなたが3年後に糖尿病になるリスクが分かる? データを入力すると危険度がわかる予測ツールを、国立国際医療研究センターが開発し、24日からホームページ糖尿病リスク AIが予測ツール別ウインドウで開きます)で公開を始めた。
国立国際医療研究センターは、「健診結果」を用いて将来の糖尿病発症のリスクを予測するシステムを株式会社教育ソフトウェアと共
同開発しました。このシステムは、糖尿病と診断されたことのない30歳から59歳までの方が対象のツールです。
ツールは、30~59歳のこれまで糖尿病と診断されたことのない人が対象。約3万人の健康診断統計データをもとに、AI(人工知能)を使って開発した。身長、体重、性別、血圧などを入力すると、3年後の糖尿病発症リスクや、同性・同年代の平均との比較結果がわかる。血液検査のデータを加えると、より精度の高い予測ができる。
国内には、糖尿病が強く疑われる約1千万人に加え、糖尿病の可能性が否定できない人も約1千万人いるとされています。健康診断などで異常が見つかる前にリスクを評価し、「予備群」だと分かれば運動や食事、禁煙などの対策をとることで、病気になるリスクを下げることが出来る。
国立国際医療研究センターの溝上哲也・疫学・予防研究部長は「自分のリスクを知ってもらうことで、生活習慣の改善を促したい」と話している。糖尿病対策などについても国立国際医療研究センターのホームページで紹介している
糖尿病リスク予測ツールを使い早めの治療や生活習慣の改善に役立てて下さい。