世界に目を向けて意外なコト

日本では国や自治体によって、さまざまな“ルール”がさだめられています。法律はもちろんのこと、地域ならではの守らなければいけない事がありますよね。

国外に目を向けると、日本人から見たら考えられないような“ルール”がきまっている国もあります。ついついやりたくなっちゃうけどやってはいけないような、日本ではOKでも海外ではNG…なんてケースも珍しくありません。

そこで今回は世界に目を向けて、実際に存在する、または過去に存在した“日本と違う海外の意外なルール”についてご紹介していきます。

ポケモンのカードの持ち込みはNG?/サウジアラビア

皆さんは「ポケモン」は好きですか?2016年に、スマホアプリ“ポケモンGO”が社会現象になりましたね。世界的にもブームを巻き起こして、あらためてポケモンの認知度を高めたといっても過言ではありません。

実は、厳格なイスラム教国でサウジアラビアでは、“ポケモンのカードゲームが禁止”されています。カードの持ち込み自体が、認められていません。

アメリカのCNNの報道によれば、同国の最高権威に位置付けられる聖職者団体の高位聖職者協議会がファトウをいまから約20年ほど前に出して、ポケモンを禁じているとの事です。
“ポケモンGO”の盛り上がりを受けて、高位聖職者協議会がどの様な見解を示すかがCNNのニュースでは本題として扱われていました。

ポケモンがサウジアラビアで禁止される理由には、ある意味で筋が通っているとい言えるかもしれません。

イスラム教で禁止されている偶像崇拝に繋がるキャラクターが進化する設定が進化論を否定するイスラム教にそぐわない

神道・ユダヤ教のダビデの星のような異宗教の世界観を連想させる
このような事の理由から、サウジアラビアでは禁止されているのだとか。逆に考えると、子ども向けだと思われていた“ポケモン”の世界観は、意外に深いのかもしれませんね。

動物も駐車料金が必要?/アメリカ・フロリダ州

アメリカ合衆国は、州ごとに独自の州法が存在しており、アメリカで生活する人達に大きな影響を与えています。

たとえば、「消費税(アメリカでは小売売上税)」も州によって異なるのだとか。モンタナ州・オレゴン州・デラウェア州は、消費税が0%ですが、州によっては10%近くの消費税が発生するところも少なくありません。

また、免許を取得できる年齢も各州によって違いがあります。この様うにアメリカの州法は実にさまざまですが、なかにはユニークな事例の宝庫で、どこを切り取っても突っ込みどころが満載です。

たとえば、アメリカ東海岸の最南端にあるフロリダ半島を中心としたフロリダ州には、“ゾウなどの動物を駐車場のメーターに繋ぐ場合に、駐車料金を払わなければいけない”という州法があるのだとか。

この州法はマイアミのビーチ開発の過程で、観光客を楽しませる為に路上に動物が“アトラクション”として盛んに展示された歴史に由来しているとの話。

タメになる見世物もあればそうでもない、ワニ同士に喧嘩させるような残虐な見世物もあったそう。この時代には、物から駐車料金を徴収する州法が生まれて、その州法がいまでも生き残っているのですね。

他にもジョージア州ではフライドチキンをナイフとフォークで食べてはいけなかったり、アリゾナ州ではロバが浴槽内で寝ることが禁止だったり。実に様々な州法が存在するみたいです。

女性の金歯は禁止?/トルクメニスタン

まずは、トルクメニスタンのミラクルなルールについて。そもそも皆さんは、トルクメニスタンという国をご存知ですか?中央アジアにある一国で、場所には中華人民共和国の西側に位置しています。

日本から見たら中国西部にあるタクラマカン砂漠を越え、タジキスタン・ウズベキスタンを越えて、さらに先にあるカスピ海を面した国です。

もともとはソ連に所属していましたが、1991年にソ連が解体してからは、独立しました。

そのトルクメニ

タンに昔、サパルムラト・ニヤゾフという初代大統領(2006年に死去)がいました。

この大統領には、悪法を立て続けに作った人として歴史上に名を残しており、例えばそのなかには“女性の金歯禁止”があります。

これには女性に金歯が似合わないと思ったニヤゾフさんのほぼ独断で決まったのだとか?

ほかにもオペラ・バレエ・サーカスなどを禁止したり、田舎の図書館と病院の廃止を命令したり、圧制政治を行っていました。

その後に、ニヤゾフ時代に副首相を務めていたグルバングル・ベルディムハメドフが次期大統領になると、“女性の金歯禁止”は廃止に。

とはいえ人権NGOであるヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)の「ワールドレポート2019」によると、トルクメニスタンを抑圧的に統治されている国のひとつとしてあげています。

最近では、ベルディムハメドフ大統領が自分の息子を副首相の座に就けたとNEWSがありました。日本にはなじみの薄い国ですが、ある意味では、大注目の国家といえるかもしれませんね。

バケツの水を放置すると罰せられる?/シンガポール

日本からも近いシンガポールや東南アジア旅行の渡航先のひとつとしてとても人気ですよね。ただ、このシンガポールには、ユニークな法律や条例がたくさんある国としても知られています。

例えば、日本のテレビ番組で“世界一受けたい授業”でも放送されていましたが、シンガポールでは“水の入ったバケツを放置するのは禁止”です。万が一に、水入りのバケツを置いていると法律で罰せられるのだとか。

シンガポールは写真だけで見ると清潔でクールな印象がありますが、行けば分かるとおりに熱帯雨林気候のど真ん中です。

ほぼ赤道直下の為、マラリア・デング熱が社会問題となっていて、その“運び屋“である“蚊“の繁殖を助長してしまう理由から上述のような法律が決まっているみたいですね。

チューインガムは法律違反?/シンガポール

他にも有名なれいは「チューインガムの禁止」があります。チューインガム自体がシンガポールで違法、その違法なチューインガムを悪質な形で輸入すると罰金と実刑が科せられます。

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チューインガムをポイすてすると罰則、というわけではありません。持ち込む時点で罰金の対象となるのです。

以前、シンガポールでチューインガムを公共施設などに貼り付けるイタズラが発生していました。

しまいには電車のドアのセンサーに付けて誤作動を起こさせるといった、いきすぎた行動まで発展したために、チューインガムが禁止されていったという背景があります。

普通の旅行者であれば入国審査のまえにガムを捨てるチャンスもありますが、楽しい気分でシンガポールに訪れ、罰金を科せられたら笑いごとでは済みません。あらかじめシンガポール旅行で訪れる時には注意しておきたいですね。

鳥取砂丘の砂は持ち帰っては行けない/日本

最後は日本の意外なルールから。鳥取県を代表する観光地のひとつで鳥取砂丘では、「砂を持ち帰ることが禁止」されています。

取市によると鳥取砂丘は「自然公園法」によって保護されており、たくさんある砂だからといって採取することは絶対にしてはいけません。

自然公園法とは

優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進をはかる事により、国民の保健・休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与する事を目的とする。

こういう内容で、法律の対象は国立公園・国定公園・および都道府県立自然公園を含むみたいですね。

鳥取砂丘は国立公園の一部です。京都府北部の日本海側にある丹後半島の海岸から、兵庫県の日本海側の海岸を通って、鳥取県の鳥取砂丘にいたるまでが山陰海岸国立公園に指定されています。

まさにこの“国立公園”を守る法律を破る形になるので、こういの悪質さに応じて、6カ月以下の懲役または“50万円以下”の罰金に処されるみたいです。

さらに地元の条例として“日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例”もあり、こちらには主にポイ捨てなどを禁止した内容ですが罰則は、“5万円以下”の過料と定められています。

あの広大な鳥取砂丘も川・港の整備によって砂の供給が減り、砂丘が浸食されている現状があるみたいです。

その危機的な状況をかんがえれば、間違っても砂を拾って帰ろうとの発想にはならないはず。お土産としても“砂”は売っていますので、どうしても特別に持ち帰りたい場合は砂を購入したいですね。

法律や条例に「なんでそうなるの?」と理不尽さをかんじた瞬間もあるかもしれません。とはいえそれらのルールは、同じ場所に暮らす方々が決めた以上、どこか根っこの部分で納得のいく、あるいは筋が通っている事ではないでしょうか。

“新型コロナウイルス”が終息して、世界へ旅に出かけられるようになった時には、その国のルールを改めて認識してみてはいかがでしょうか。キット成立の過程にその国・地域・人間らしさが感じられるはずですよ。

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