近年は、悪いことをしてニュースになるようなことが多くなっていますが良いことをしてニュースになる例はあまりありません。もちろんこれは、単に良いことをしている人が少ないといった理由ではなくニュース番組として視聴率をとるためには悪いことを報道した方がよいからです。
しかしながら、人にとって良い影響を与えることをすることによりニュースにならなくてもそれが常識を逸しているようなやり方をしていればNEWSにならざるをえません。
本当の善人は、わざわざ人に見せるために行っているわけではなく日の当たらない陰でこっそりとよい行動をしています。たまたま、尾畠さんの場合にはテレビ番組で注目されただけといえるでしょう。若い人ならばともかく、ある程度年齢がいっている人ですのでテレビ番組で取材されたとしても、天狗のように鼻を伸ばすようなことはまずありません。
もちろん善意で被災地に行くことがほとんどですので、本人としては活動しているだけで十分満足なわけです。
神と呼ばれる男になりましたが、だからと言って本人はそのようなことを一切意識はしていないでしょう。ただ、世間としてはいったいどのような人なのか気になるところもありますし、そのような人がたくさん増えてほしいといった願いも込めてスーパーボランティアで情熱大陸にも出演しています。
この番組の特徴は、タイトル通り情熱的な人を取り上げることに専念している番組です。過去には、情熱的と思われていても取材してみると思ったように情熱がなかった人もおり番組として成り立たないため打ち切りにしていることもありますが、情熱がある点においては尾畠さんも例外ではないでしょう。
実際に活動自体がボランティアですので決して真新しいものではありませんが、人々の鏡として活躍している姿を取材することは多くの人にとって良い影響を与えるのは間違いありません。
それと同時に、活動自体が非常に地味なため報道している側とは随分と温度差があることに気がついた人も少なくないでしょう。このようにテレビ番組に出て多くの人に知ってもらうのは良いですがやはりテレビ番組側や雑誌の取材などの
マスコミはお金になるためにやっているだけです。本当に良いものを広めようとしているテレビ局や週刊誌などがどれほどいるか疑問になります。もちろん良い影響を与えた点は否定できませんが、果たして純粋な意味でのマスコミの存在がないことに疑問に感じる人も少なくないはずです。