エアコンの電気代を節約したい

エアコンを使い始める時期になると、どうしても気になるのが電気代。電気料金のお知らせを見るたびに「高い」と思ってしまいがちですが、そもそもエアコンにはどのくらいの電気代がかかるものなのでしょうか? エアコンと電気代の関係について語ってもらいました。賢い節約テクニックも聞いたので、ぜひ参考にしてください。

エアコンの電気代って、どうして高いの?
「エアコンの電気代は高い」と思っていませんか? でも実際は、以前の記事でもお伝えしたとおり、エアコンのコストパフォーマンスは高いもの「使う時期が限られていることから電気代がかかるように思われがちですが、その働きぶりを考えると効率の良い家電」と語っています。

実は誤解だった! エアコンの電気代が高いと思われがちな理由
「エアコンは暑い時期や寒い時期に使われる季節家電なので、その時期だけ見れば電気代が高くなるのは仕方のないこと。でも、室内を冷やせる家電として考えると、エアコンは唯一の存在です。扇風機は風を送るだけですし、冷風扇はひんやりとした風は出せても部屋全体を冷やすことはできませんから」

もちろん、「暖房機器として見ても、エアコンは優秀」

「たとえば、消費電力が1,000Wの電気ストーブの場合、それ以上の熱をつくることはできませんが、エアコンははるかに多くの熱を生み出すことができるんです。これはエアコンのスペックを見ればわかるので、『エオリア Xシリーズ』の14畳用である『CS-X401D2』を例に見てみましょう。

『エオリア CS-X401D2』のスペックには、暖房能力が5.0kW、暖房時の消費電力は950Wと記載されています。つまり、950Wの電力を使って5.0kW=5,000Wの熱をつくるということ。前述の電気ストーブと比べると、5倍ものエネルギーを950Wで生み出すことができるんです。こうして単純に比較しても、エアコンがいかに効率の良い暖房機器なのか実感できますね」

自宅のエアコンにかかる電気代の目安は、期間消費電力量で算出できる
エアコンのスペックにはさまざまな情報が詰まっています。そのひとつが、“期間消費電力量”。この数字からは、かかる電気代の目安を算出することができるのだそう。

「期間消費電力量とは、1年を通じての消費電力量のこと 具体的には5月23日から10月4日までの冷房期間と、11月8日から4月16日までの暖房期間を合算したもので、外気温度や使用時間などいくつかの条件を設けて算出されています。

この数字に1kWhあたりの電気代となる27円※2をかけると、電気代の目安を試算可能。たとえば、『エオリア CS-X401D2』なら期間消費電力量は1,036kWhなので、1036×27=2万7,972円が電気代1年分の目安となります」

部屋の広さに応じて変わる、期間消費電力量と電気代

「当たり前ではありますが、使う部屋の広さによってもエアコンの電気代は変わってきます」

「広い部屋を冷やしたり暖めたりするなら、相応のパワーが必要なもの。広くなるほど高い冷暖房能力が求められるので、エアコンの適用畳数が大きいほど期間消費電力量が上がり、電気代も高くなります。もちろん、使用環境などの条件によっても変わってきますが、意外と見落とすこともあるので気に留めておいてください」

適用畳数でどのくらい変わる? 電気代の差を比べてみよう
それでは、部屋の広さによってどこまで電気代に差が出るのでしょうか? 『エオリア Xシリーズ』の8畳用、12畳用、14畳用の期間消費電力量から算出し、まとめたのでぜひ参考にしてください。

冷房と暖房では、かかる電気代も変わってくるの

エアコンのスペックを見ていて気付いた方もいるかもしれませんが、消費電力量の目安には冷房時と暖房時それぞれの数値も記載されています。このふたつを合算したものが期間消費電力量となるわけですが、どのモデルも暖房時の方が大きな数値となるのはなぜなのでしょうか?

室温と外気温の差が大きい冬は、電気代も高くなる
「たとえば夏、外気温が35℃でエアコンの設定温度を28℃とした場合、その差は7℃。一方、冬で外気温が7℃のとき、設定温度を20℃にしていたら13℃もの温度差が発生します。この外気温との差が、冷房時よりも暖房時の電気代が高くなる理由。設定温度に達するまで時間がかかり、よりエネルギーを使うため、消費電力が上がってしまうのです」

エアコンの電気代を節約する7つ

ではここで、具体的なエアコン電気代の節約テクニック

自動運転モードを活用する
「まずオススメしたいのが自動運転モードの活用です。人が調整するよりも賢く室温をコントロールしてくれるので節約効果に加えて快適さアップにもつながります。特に最近のエアコンは、センサー精度の向上などにより自動運転の場合の温度変化予測や調整が上手。製造年式が10年以上前のモデルで、自動運転はあまり快適ではないと感じる場合は、買い替えを検討されるのも良いでしょう」

湿度と温度をコントロールして快適性をアップ
「湿度が高いと体感温度が上がり、蒸し暑く感じるもの。逆に低ければ体感温度が下がるため、湿度が高い時期は除湿、低い時期は加湿を心がけるようにしましょう。また、エアコンの設定温度を1℃変えるだけでも、節約につながるもの。環境省によると、夏の冷房時に1℃高くすると約13%、冬の暖房時に1℃低くすると約10%の消費電力が削減されるとのことなので、意識してみてください」

関連記事

短時間の外出ならつけっぱなしにしても
「ちょっと近所に買い物……なんてときは、エアコンは切らずに出かけた方がいいですね。せっかく快適な温度となった部屋も、エアコンを切れば室温は変わっていくもの。帰宅後、再びエアコンをつければ、設定温度に近付くためにハイパワーで運転することとなり、余計な電気代がかかってしまいます。外気温や使用するエアコンの機種といった条件にもよりますが、30分程度ならつけっぱなしの方が節約になるとも言われているので、試してみてはいかがでしょうか?」

熱が出入りしやすい窓は、断熱性を上げる工夫を

「室内の熱は、窓からの出入りが最も多いもの。できるだけ室内の快適な温度を逃がさず、外気温の影響を小さくするには、窓の断熱が効果的なので、断熱シートや断熱カーテンを利用しましょう。カーテンは床まで届くタイプにすると、冬、隙間から侵入する冷気を抑えることもできます。窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも良いですね」

サーキュレーターで室内の温度ムラをなくす
「暖かい空気は上へ移動するので、何もしなければ室内に温度ムラが生じます。これを解消するには、サーキュレーターで室内の空気を循環させることが必要。使い方は、夏と冬で異なります。まず、夏の冷房時は冷気が上から出て下にたまるので、サーキュレーターはエアコンの下に設置して同じ方向へ送風を。

関連記事

冬の場合はエアコンの対角線上に設置し、上向きに風を送ると天井付近にたまった暖気が室内に循環しやすくなります。人に風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、送風する角度も調整しましょう」

フィルターのお手入れは怠らず、定期的に掃除を
室内機のフィルターにホコリがたまると目詰まりし、空気を取り入れる量が減ってしまいます。結果、エアコンは必要な空気を確保しようとして、余計なパワーを使ってしまうもの。汚れたフィルターは内部にカビを発生させる要因にもなるので、定期的な掃除は欠かさないようにしてください」

関連記事

パナソニックの実験によると、実際に1年間掃除をしない場合は掃除をした場合に比べて、年間で約25%も電気料金が無駄になってしまうという結果もあります。この場合、フィルター掃除をすることで年間約1万円※以上も電気代を節約できます。この結果からもフィルター掃除はこまめに実施しましょう。

「また、現在はフィルター自動お掃除が搭載されたエアコンも広がってきましたが、使用環境によっては油分などで目詰まりする場合がありますので、定期的にチェックして、汚れていればお掃除をすると良いでしょう」

室外機の環境も定期的にチェックしよう
「フィルターほどの頻度でお手入れをする必要はありませんが、室外機も意外に汚れるもの。ホコリや落ち葉などのごみがたまると熱交換の効率が下がり、消費電力アップにつながる可能性もあるので、特に風の強い日や台風が過ぎた後にはチェックしてください。なお、室外機は直射日光の当たる場所に置くと、冷房時の効率が悪くなります。空気の流れを遮らないよしずなどを立てかけ、影をつくるようにしましょう」

関連記事

電気代を節約したいなら、エアコン選びも大切です

エアコンの性能は日進月歩。省エネ性も年々向上しており、10数年前と最新モデルでは大きな差があるそうです。もちろん、『エオリア』の最新モデルも高い省エネ性能を誇る1台。

ムダな電力を使わない“新・エネチャージ「快湿」制御”機能
“新・エネチャージ「快湿」制御”は、『Xシリーズ』に搭載された世界初★の技術。運転時に大気中へ放出していた熱エネルギーをため込み、そのパワーで設定温度のキープと除湿を行います。ムダな電力を使わないため、冷房安定時なら約10%*の省エネに

これまで捨てていた熱を利用するなんて、すごい機能!」と驚いたそうです。

落としたホコリは自動排出もできる“フィルターお掃除ロボット”
フィルターに付いたホコリをブラシでかき取って回収する、『エオリア』のお掃除機能。ブラシに付いたホコリを回収するクリーナーも搭載しており、フィルターだけでなくブラシもキレイに保てます。さらに『Xシリーズ』『UXシリーズ』『EXシリーズ』では施工状況にもよりますが集めたホコリを自動で屋外に排出することが可能。お手入れの手間をグンと減らすことができます。

状況に応じておトクになるかを判断する“つけっぱなし判定”
スマートフォンで遠隔操作ができる『エオリア アプリ』には、つけっぱなしと運転オフのどちらがおトクかがわかる“つけっぱなし判定”も搭載。お出かけ時間を入力すると、電気代と帰宅時の室温を予測しておトクな方を教えてくれるので、短時間の外出時に迷うこともなくなります。

古いエアコンを最新モデルに買い替えるのもひとつの方法
10数年前のエアコンを使っている場合は最新モデルへの買い替えを検討することも大切です。

「エアコンを買い替えるとなると初期費用はかかりますが、省エネ性や快適さは比べものになりません。一度替えれば10年ほどは使うことにもなるでしょうから、節約と環境負荷の面から見ても、古いエアコンは早めに買い替えることをオススメします」

関連記事

スポンサーリンク







シェアする

フォローする