40代女性に髪についてのお悩みを聞くと、筆頭に挙がるのが“白髪”です。
■白髪染めで頭皮に刺激・かゆみが…何が原因なの?
「白髪が気になりだすと、染める頻度も高くなり、根元からしっかり染めたいあまり、頭皮にもべったり薬剤をつけてしまうことも。カラー剤が頭皮に付くと刺
激やかゆみを感じる事も。それが度重なると頭皮の“ダメージ”が進んでしまう可能性があります」
「サロンで染めてもらっている時に頭皮に刺激などの違和感を感じたり、サロンで染めた後にかゆみがあったりした場合、我慢や遠慮をせずに美容師さんに相談してください」
「サロンでは、美容師さんが髪や頭皮の状態に合わせて刺激の弱いカラー剤を選んでくれたり、頭皮に薬剤がつかないように根元ギリギリに塗布したり、必要に
応じて頭皮の保護剤を使ったりして、刺激をできるだけ低減しながらカラーを続ける事ができます」
「また、ヘアカラー直後に“炭酸シャンプー”などで、頭皮のpHをしっかり下げると頭皮角層の多重剥離が抑えられるので、カラー後の頭皮ケアとして非常に有効です」
「自宅で行うセルフ白髪染めでは、頭皮にカラー剤を付けずに根元ギリギリから塗布することが難しいので、白髪染めはサロンで行うことをおすすめします」
■白髪染めを退色させずに長持ちさせたい! ケアのポイントは?
(1)髪へのダメージが少ないカラー剤で染めること
「髪のダメージが進んでいると、“退色しやすくなります”ですので、カラーリングでのダメージを最小限に抑える為に、髪へのダメージが少ないカラー剤で染めることが大切です」
白髪染めもち(2)
「美容室では、なりたい色味に合わせてダメージが少ないカラー剤を選定してくれたり、根元と毛先で薬剤の塗り分けや放置時間のコントロールをしてくれたりします。この点からも、美容室でカラーリングを行ってもらうことが理想的です」
(2)サロンカラーと同時にサロントリートメントを行う事
「カラーリングは白髪が染まったり、髪色が綺麗になったりするものの、ダメージが起こることも事実です。カラーリング直後にサロンでトリートメントなどのスペシャルケアを行うことをおすすめします」
白髪染めもち(3)
「キューティクルなど中心に、“髪のダメージ箇所”をしっかり補修しておけば、退色も抑えられるだけでなく、髪が綺麗な状態で退色していくので、汚く見えません」
(3)退色抑制成分が配合されたカラーヘア用のケアアイテムを使う事
「カラーリングが髪にしっかりと定着できるので、サロンで、カラーリングをした当日は、スタイリング剤が付いていなければ、シャンプーを控えましょう」
白髪染めもち(4)
「カラーリング後のホームヘアには、カラーヘア用のシャンプーやトリートメントを使用することをおすすめします。カラーヘア用アイテムは、退色抑制のための成分が配合されていて、サロンで染めた色が長持ちします。ミルボンでは、ミョウバンに退色抑制効果があることを確認し、カラーヘア用の製品に配合しています」
■自宅で白髪をケアしたい! どんなアイテムを使えばいい?
サロンで染めてしばらく経つと、髪が伸びて根元や生え際などの白髪が気になり出します。
次に、サロンで染めるまでにはまだ時間があるし、自宅でケアできたら…と思う人は多いですよね。市販のカラー剤を使って自分で染めてもいいものでしょうか?
・カラートリートメント
「髪へのダメージは少ないですが、次にサロンでカラーリングをする時に発色に影響する場合があるので、基本的にはあまりおすすめしません」
・ホームカラー(白髪染め)
「いつでも手軽に染められるメリットはありますが、自分で塗るのは難しいので色ムラになりやすかったり、ダメージへの対応が難しかったりというデメリットも。色数もサロン用と比べて少ないので、サロンで染めた部分とムラになってしまう可能性もあります」
白髪染めもち(5)
「次回のサロンでのカラーリングへの影響が少ないという意味で、カラートリートメントよりホームカラー(白髪染め)の方が良いと思います。髪へのダメージが大きいので、根元や生え際だけなどポイント使いに留めましょう」
「どうしてもという場合は、美容師さんと相談しながら、ダメージやサロンで染めた色みに影響が少ないものを選ぶと良いと思います。最近では、美容室で自宅用のヘアカラーを販売していることもあるので、そちらを使えば、染め方などを美容師さんから詳しくレクチャーしてもらえます。市販のカラー剤を使う場合も、サロンで染めたときに美容師さんに相談しておくと失敗が少なくなると思います」
すぐに白髪が目立って困るとお悩みの方は、サロンで染めた髪色を長くキープして、白髪を目立たせないようにできるホームケアをさっそく試してみて下さい!