クーラー冷え症 夏でも体を温める食事法

暑さが本格的になるこの時期、オフィスの冷房が寒いことに悩んでいたり、室内と外の気温差についていけず、体調を崩す人も少なくありません。また、夏だからといって冷たい物ばかり食べたりするのも良くありません。今回は、夏でも体を温める食事を取るメリット、夏でもとり入れやすい食べ方などご紹介していきます。

冷やし過ぎはN G! 夏でも体をあたためる食事が良い3つの理由

(1)基礎代謝を上げる
冷たい物ばかり食べていると、内臓が冷えて働きが鈍くなり、体温が低下します。夏場は冷たいものを口にする機会が増えたり、冷房と外気温の差で自律神経が乱れるため、基礎代謝が下がりやすくなります。その結果、外気温が高くなる夏は、冬に比べ10%程度も“基礎代謝”が低くなっています。

代謝を上げてダイエットをと思っている方は、“ 夏こそ”温かいものを食べて体を冷やさないようにすることが大切です。

(2)冷えによる体の不調改善
“冷えは万病のもと”という言葉がある様に、体が冷えてしまうと”血流”が悪くなり、胃腸の不調や不眠・肩こり・頭痛・むくみなどの不快症状が現れます。体を温めて血流を良くする事で、冷えが原因となるこれらの症状の緩和につながっていきます。

(3)免疫力アップ
体が冷えてしまうと、内臓器官の働きもわるくなってしまいます。体を温め内臓器官が活発な状態をつくることで、腸内環境が整いやすくなるので、血流の流れも良くなって免疫力アップにもつながっていきます。

体を温める食事 5つのポイント

(1)タンパク質をしっかり
タンパク質が不足してしまうと、筋肉量の低下に繋がり、基礎代謝も落ちてしまいます。暑くなってくると、素麺・ざる蕎麦などの“麺だけメニュー”になってしまいがちですが、それでは十分なタンパク質がとれません。

タンパク質が不足しない用、毎食肉や魚・卵・豆類・大豆製品などを食べるようにしましょう。タンパク質は、1食で片手のひら分が理想的です。

(2)糖質はとり過ぎない
ご飯やパン、麺類、お菓子など糖質の多いものをとり過ぎると、血液中に血糖や中性脂肪が増加して血液循環を悪くしてしまいます。特に暑さで食欲がないからと冷たいそうな麺だけ、パンだけと偏ってしまっている方は要注意です。普段食べている白米を玄米・胚芽米に代えたり、飲み物からは糖質をとらないようにすることも良い工夫です。

(3)ビタミンB群をプラス
ビタミンB群は“三大栄養素”の代謝・造血に関わるビタミンで、代謝を促し体を温めるために不可欠な栄養素です。特に糖質の代謝を促すビタミンB1、造血をサポートするビタミンB12・葉酸・タンパク質の代謝を促すビタミンB6は意識してとり入れていきましょう。

ビタミンB群は=下記にある食材に多く含まれています。

・ビタミンB1=豚肉・ウナギ・げんまい・胚芽米
・ビタミンB12=レバー・アサリ・サンマ・牡蠣
・葉酸=鶏レバー・モロヘイヤ・ブロッコリー・枝豆・焼きのり
・ビタミンB6=マグロ・カツオ・サンマ・鶏ささみ・アボカド

上記以外にも野菜や海藻、豆類など色々な食材に含まれているので、毎日の食事のバランスを意識することがとても大切です。

(4)体を温める食材をとり入れる
生姜・にんにく・唐辛子・シナモンなどの香辛料やスパイスは体を温める働きがあります。コーヒー・紅茶にシナモンを加えるなど、体を温める食材をこまめに補う工夫をしてみて下さい。生姜を温めるとより体の芯を温めてくれるので、紅茶や汁物、炒め物に加えるのがお勧めです。

(5)朝食を食べる
時間がない、食べる気にならないなど朝食をとらない方も多くいますが、体のスイッチをオンにして体温を上げるためには朝食が大きな役割を果たします。食べる習慣のない方はフルーツやヨーグルトなど食べやすいものから、すでに召し上がっている方は、上記に挙げた体を温める食材を加えたり、タンパク質の量がしっかりとれているかチェックしてみましょう。

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【レシピ紹介】 体温め食材を夏メニューに上手に取り入れる方法

・冷やし中華+蒸し鶏、キムチ
定番の冷やし中華に蒸し鶏とキムチをのせる事で、タンパク質、唐辛子、にんにくがプラスできます。キムチは保存がきいて、野菜の代わりとしてだけでなく、炒め物や汁物に加えたりと応用が利くので、ぜひこの時期積極的にとりいれてみて下さいね。

・素麺+豚しゃぶ、生姜、長ねぎ
豚肉でビタミンB1=生姜・長ねぎが体を温めてくれます。麺は冷たく、つけ汁を温かい具沢山のものにしたり、冷奴や生姜焼きなど生姜を使ったおかずや副菜をつけるのもいいですね。

・火を使わないばくだん丼
カツオ・納豆・青葱・たくあん・胡麻
カツオの赤身は“ビタミンB6”の他にタンパク質や鉄分も豊富。胡麻は“ビタミンE”が豊富で“血流”を促してくれる丼になります。

夏の暑さで食欲が落ち、食事が偏ってしまうと、知らず知らずのうちに体の冷えにつながっているかもしれません。たかが冷えと侮らず、毎日の食事を見直してクーラー冷え性に打ち勝っていきましょう!

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