新型コロナウイルス感染症と今すぐにできる予防策

中国国内で、患者数が二万人を超えて『2020年2月4日時点』症状がみられない段階でも周囲に感染させる可能性も指摘されていて、世界的に不安が高まっています。

日本でも、『マスク』が売り切れが目立つ様な事になり。感染への不安は増幅させています。

コロナウイルスが人から人に感染するのか、『その感染経路・行動』で予防できる可能性は大きく高まります。

◆『新型コロナウイルス感染症』と、今すぐにできる事・『予防策』をお知らせします。

■【コロナウイルスとは】

人に感染するものは『6種類』で、うち2種類がSARSとMERSのウイルス

コロナウイルスは、『発熱やカゼ』のような症状を引き起こすウイルスでは、人に感染するものは『6種類』知られています。

感染力はインフルエンザ超え? 死亡は持病がある高齢者に多い

■【現時点の治療法】

ワクチン・抗ウイルス薬はなく、基本的に対症療法のみです

現時点では、新型コロナウイルス感染症に特化した治療法(治療用ワクチンや抗ウイルス薬など)はありません。症状に合わせて多様な治療が行われていて、重症化すれば人工呼吸器も用いられます。

重症の肺炎を起こした患者にHIV治療薬・インフルエンザ治療薬・あるいはエボラ出血熱の治験薬が有効だったとする報告も出ていますが、有効性や安全性などについては、今後慎重に検証する必要があります。

■【感染経路】

注意が必要なのは『接触感染』と『飛沫感染』

予防対策を考えるために最も重要なのは、新型コロナウイルスがどのようにして人から人へと感染するかを知ることです。一般に、病原体の感染経路として想定されるのは、接触感染、飛沫感染、空気感染、媒介物感染の4つです。

現時点では、日常生活の中で、新型コロナウイルスが空気感染する(空気中を漂う微細な粒子を吸い込むことにより感染する)ことを示す情報はありません。注意が必要なのは、接触感染と飛沫感染です。これはインフルエンザウイルスと同様であるため、ここからは、インフルエンザ予防に関する情報も利用して説明します。

【飛沫感染】

感染者のくしゃみ・咳・つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出される

→別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染する

【接触感染】

感染者がくしゃみや咳を手で押さえる

→その手で周りの物に触れて、ウイルスがつく

→別の人がその物に触ってウイルスが手に付着

→その手で口や鼻を触って粘膜から感染

と説明しています。

飛沫感染と接触感染を防ぐためには、「ウイルスを含んだ飛沫を浴びない」「ウイルスが付いたものを触らない」「触った手で口や鼻などの粘膜を触らない」、そして、「こまめに手洗いと消毒をする」ことが重要です。

■【日常生活での感染予防策】

ウイルスを自宅に持ち込まないために、玄関先で手指だけでも消毒を

では具体的に、日常生活での感染予防策を考えていきましょう。

私たちは、家の外に出れば、様々なものに手を触れざるを得ません。電車・バスのつり革・ドアノブ・スーパーのかごやカート・エレベーターのボタン・エスカレーターのベルト・ATMの画面・人の手から手へと移りゆく紙幣やコインなど・手を触れる全てのものに、感染者の口から飛び出した飛沫が付着している可能性があります。こうしたものに触れた手を、無意識のうちに口や鼻に持っていって触ることで、ウイルスが体の中に入ってしまいます(接触感染)

このような接触感染を防ぐには、こまめな手洗いが大切です。新型コロナウイルスにはアルコール消毒が有効とされています。外出から帰ったら、手をしっかり洗ってアルコール消毒をしましょう。ウイルスを自宅に持ち込まないためには、玄関先で手指だけでも消毒しておくとよいでしょう。靴を脱ぎ、最初に手を洗いに行ったとしても、洗面所のドアのノブや水栓には触れざるをえません。石鹸で手を洗った後にそれらを触れば、ウイルスが手に戻るかも知れません。ウイルスや飛沫が目に見えないからこそ、想像力を十分に働かせる必要があります。外出先でも、消毒用のアルコールを携帯して使用すれば、手荒れはしても、感染リスクは下げられます。

手洗いに気を付けていても、近くにいる誰かが咳やくしゃみをして、そのしぶきと共にウイルスを吸い込んでしまうかもしれません(飛沫感染)
近くの人から飛び散った飛沫は、自分の髪、顔や手の皮膚、マスク、衣類、スマートフォン、本、バッグなどに付着している可能性があります。イヤフォンやヘッドフォン、ノートパソコンを使用していれば、それらの表面にも飛沫は存在するでしょう。それぞれの表面で、新型コロナウイルスがどれくらい感染力を維持しているのかは現在のところ不明ですが、インフルエンザウイルスの場合には、2~8時間と言われています

飛沫を直接吸い込んでしまうと、感染を防ぐことは難しくなりますが、飛沫が物に付着していた場合、それらが手指を介して眼や鼻、口の粘膜に至らないようにすることが何より大切です。できるだけ速やかに正しい手洗いをすること、その後も、シャワーを浴びるまでは、手で目や鼻をこすらず、食べ物をつまんで口に入れないことを肝に銘じましょう。

■スマホの液晶画面はトイレの便座より汚い!?

自分の体以外で汚染リスクがある物品の取り扱いについては、以下を参考にしてください。

◆衣類

通常の方法で洗濯をすれば、おそらく安全になります。厚生労働省の新型インフルエンザに対する注意点をまとめたページ[注4]には、「患者の使用した食器類や衣類は、通常の洗濯・洗浄および乾燥で消毒できる」とあります。

◆スマートフォン、タブレット

機種によって異なりますが、基本は「柔らかい布(レンズクロスなど)を少し湿らせて使います」とあり、「ガラスクリーナー、家庭用洗剤、エアダスター、スプレー式の液体クリーナー、溶剤、アンモニア、研磨剤は使わないように」と指示されている機種もあります。

一部のユーザーから、アルコール消毒をしたら画面にシミができた、といった報告もあるので、エタノールを直接噴霧してはいけないようです。また、エタノールを含むウェットティッシュなどの使用もダメージを与える可能性があるので、自己責任で行うことになります。

現在のところ、液晶画面に付着したウイルスを完全に除去できることが確認された方法はないため、ウイルス感染症の流行期には、取り扱いに十分注意し、それぞれの判断で清掃する必要があります。

■【マスクの使い方】

感染者がマスクを着けることは重要、使用後の取扱いに注意

新型コロナウイルスに限らず、呼吸器感染症の拡大を防ぐために重要なのは、感染者がマスクを着けることです。マスクを隙間なく、正しく着用していれば、くしゃみや咳の際に、また、会話中に、口からウイルスを含む唾液が飛び散ることは避けられます。注意しなければならないのは、マスクを外すとき、そして外した後の廃棄法です。

マスクの適切な使用の役に立ちます。特に、以下の「正しいマスクの外し方」に注目してください
(1)マスク交換時の注意

マスク表面にはウイルスが付着している可能性があります。ゴムバンドのみを触って外し、マスク表面には触らないように注意しましょう。

(2)使用済みマスクの廃棄方法

使用済みマスクには、ウイルスが付着している可能性があります。表面や内側には触れないようにマスクを外してビニール袋に入れ、口を閉じて廃棄しましょう。

※マスクを廃棄した後、手にウイルスが付着している可能性がありますので、手洗いを行いましょう。

もし感染していても、これができれば近しい人に感染させずに済む可能性が高まります。

■健康な人のマスクによる感染予防効果はあまり期待できない

マスクをしている日本人のほとんどが、感染予防を目的としています。インフルエンザウイルスもコロナウイルスも、直径は100ナノメートル程度ですが、咳やくしゃみと共に飛び出す飛沫は大きいので、不織布マスクで捕捉できる、という考えもあります。

「環境中のウイルスを含んだ飛沫は、不織布製マスクのフィルターにある程度は捕捉されるが、感染していない健康な人が、不織布製マスクを着用することで飛沫を完全に吸い込まないようにすることはできない。よって、咳や発熱等の症状がある人に近寄らない(2m以内に近づかない)、流行時には人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つ、といった感染予防策を優先して実施することが推奨される」

自分自身の感染予防のための不織布製マスクの効果はもともと限定的であるため、マスクをしないからといって感染リスクが急激に跳ね上がることはないのです。重要なのは、できるだけ人の多い場所に近づかない、外にあるものをできるだけ触らない、手で顔を触らない、こまめに手指を洗う、または消毒することです。

なお、感染予防の期待を込めてマスクを着用する人も、捨てるときには十分注意してください。表側のみならずゴムバンドにも、ウイルスを含む飛沫が付着している可能性があります。取り外した後の手洗いを確実に行ってください。

■もし家族が新型コロナウイルスに感染したら

ポイントは、看護するのは家族のうちの1人にして、それ以外の人は患者に不必要に接触しない、患者が使用したティッシュやマスク、看護人が使用したマスクや手袋はビニール袋に入れしっかりと口を縛る、患者や家族がよく触れる場所(トイレの流水レバーなど)を清掃・消毒する、などです。

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