貯金とはお金を貯めること。何をするにもお金が必要ですが、お金がないから何かを諦めることのないように日頃の貯金は大切です。
そんなことは分かっているけどなかなか貯金できないという人も多いのではないでしょうか。 また、ちょっと貯金ができるようになってせっかくお金が貯まっても、あるとつい使ってしまって結局貯まらないというケースもよくあります。
大事なことは貯金を無理せず長く続けられるようにすることです。そこで「貯金のコツ」をテーマにお話ししてみたいと思います。
貯金ができないのには何か訳がある!
貯金ができないといっても、簡単な話入ってくるお金(収入)と出ていくお金(支出)のバランスが取れていれば貯金はできます。
それができないから困っているんだという声が聞こえてきそうですが、
・貯金そのものが不可能な状態なのか?
・貯金ができる状態にあるのに貯まらないのか?
さて、あなたはどちらでしょうか?
貯金そのものが物理的に不可能ということは、収入よりも支出が多い(もしくはイコール)ということです。この場合、貯金の仕方やコツを語る以前に支出が多い原因の根本を何とかしなければなりません。
住宅ローンの組み方に問題がなかったのか、賃貸物件の家賃が高すぎるのか、たまたま子どもの教育費がかかる時期で貯金したくてもできないのか、はたまた単に無駄遣いが多いのかなど、理由は人それぞれだと思います。
いずれにしても貯金の仕方のコツを知る以前に、家計の見直しをきっちり行うことが第一歩です。
次に貯金ができる状態にあるのに貯まらない人の場合です。貯金ができる状態にあればとっくに貯金できているといわれそうですが、お金があるとつい使ってしまうために結局貯金できないことは多いです。
もちろんこういう人の場合も最初に家計の見直しが必要なのはもちろんです。いずれにしても貯金ができていないのには、必ず何か訳があります。
この原因を把握できていて対処もできているのなら問題ありませんが、そうでなければまずは根本的な原因を知ることが必要です。
根本的な問題をそのままにして表面的にちょっと節約したり、お金を貯めてもまた元の状態に戻る可能性が高いからです。
家計の無駄を減らすための、優先順位とは?
スマホにかかる料金が多い、外食が多い、車は2台いらないのでは、など貯金をするには無駄を減らすことが大切です。
こうしたものに無駄があるなら、もちろん減らした方がいいのですが、最初にすべきは「使途不明金」の把握、そしてこれをなくすことです。
使途不明金とは何に使ったのか分からないお金です。
ある程度家計が把握できている人は心配ありませんが、家計がどんぶり勘定の人は月3万円程度の使途不明金があるのも決して珍しくありません。これだと年間36万、10年で360万です。
家計が把握できていないと思うなら、まずはここから始めてください。何に使っているか分からないお金があるのに貯金が増えていくはずがありません。どこを節約して貯金しようか考えるより、使途不明金があるならこれをなくす方が先です。
収入が低い人が貯金するのにコツはある?
貯金ができる、できないの話をすると、収入が低いから貯金できる余裕がないという言葉もよく聞きます。貯金ができるかどうかについて収入の多い、少ないは関係ありません。
最初にお話ししましたが、収入が多い少ないではなくて、収入と支出のバランスが取れているかなのです。
ですから収入が少ないから貯金できないということはありません。もちろん生活できないくらい収入がないということであれば、貯金以前の違う問題です。
収入と支出のバランスが取れているか知るためには、家計簿もしくは家計を管理できるものがあった方がいいです。ただし、絶対家計簿が必要なわけではありません。なかには家計簿などお金を管理することそのものが苦手な人もいるでしょう。
家計簿をつけるためにストレスが溜まってしまうようなら本末転倒です。家計簿は目的ではなく手段です。家計の収支を把握することが大切です。そのために「具体的に数字で」分かった方が収支の把握はしやすいのです。
その一つの方法が家計簿というわけです。最近は貯金アプリなどもたくさんでているので、こうしたものを色々試してみて自分に合う方法で家計管理してみてください。ちなみに筆者も家計簿はつけていません。
ほとんどクレカ払いで支払い明細をみれば支出がわかるのでこれを確認する程度です。このようにクレカ明細でも支出の管理はできますが、クレカの後払い決済が上手く管理できない人は違う方法を考えてください。
最も強力な貯金の仕方は「給与天引きの毎月積立」
人間誰しも楽な方へ流されます。苦しいよりも楽な方がいいのは誰でもそうです。また家計の管理や計画的に貯金をするにしても得意な人と苦手な人がいます。
自分できっちり家計管理をして計画的に貯金できれば一番ですが、それができない人はどうすればいいのでしょうか。自分の意志でできなければそこに多少強制力を持たせることが必要です。
先ほどお話ししたように誰でも楽な方へ流されがちです。毎月余ったお金の中から貯金をしようと思ったら、意志の強い人でないと難しい。また最初にお話ししたように無理は長続きしません。
最も強力なのが、給与天引きで毎月積立するシンプルで簡単な方法です。自分の手元に来る前に天引きしてもらうことがキモで、先に積立をした残りのお金で生活をするクセをつけることです。
天引きといっても社内預金や財形、持ち株など色々あると思いますが、勝手に天引きしてもらっていつの間にか貯めてもらうのが貯金のコツであり、簡単な貯金の仕方です。
なかには勤務先にそうした制度がないとか、自営業の人もいると思います。給与の振込口座やメインバンクの銀行口座などから引かれる積立などをしてみましょう。
いずれにしてもコツは天引きや積立など勝手に貯金してくれることです。自分でわざわざ入金や振込したりするような手間をかけてはいけません。何度も言っているように手間や面倒なことがあると続きません。
貯金の仕方やコツを理解したら、次は貯金を習慣へ
ダイエットしたらリバウンドしたという経験のある人は多いと思います。要は始めてみたけれど続かなかった、元に戻ってしまったというようなものです。貯金を始めること自体は難しいわけではありませんが、続けないと意味がありません。
そのために貯金を習慣にすることがもう一つのコツです。習慣にするということは、貯金するのが当たり前になるということです。毎朝顔を洗って歯を磨くことを「今日はイヤだな」と思う人はあまりいないはずです。
これは顔を洗って歯を磨くのは習慣化されて当たり前のことだからです。これは貯金も同じです。できれば貯金したお金を色分けして目的を明確にしてください。何のために貯金するのか。
子どもが10年後に大学に入学するから、そのときに○○万円必要。だから今から○○円の貯金がいるとか、目標があれば貯金も張り合いが出ますし貯めやすくなります。
もちろん「ゼロじゃまずいから、貯金しないと」という感覚でいる人も実際は多いと思います。そういう場合はまずは目標金額を決めて少しずつ貯金していきましょう。
まずは30万円とか50万円とかでもいいので、目標を決めてそれを達成するようにしてみてください。積立で貯金をすることは先ほどお話ししましたが、同時にちょっと貯めたお金が引き出しにくくなっていれば尚良しです。
貯金したお金が使いやすい状態にあるのもよくありません。お金を目的別に色分けしたら目的の違うお金は預ける口座なども分けてください。
またちょっと手の届くところにお金があると積立でも使ってしまう人はいるでしょう。気軽にお金が引き出せない状態にしておくことも、貯金を継続して続けるコツの一つです。