鬼滅の刃 外国人に聞いた

今回は、実際に外国人のかたに『鬼滅の刃』についてインタビューを実施。「ハマったきっかけ」や「ハリウッドで実写化するときの適役」、そして「鬼滅の次に流行る日本アニメ」などについてお話を伺ってみました。

鬼滅のどんなところが好き?ハマったきっかけは?

鬼の過去まで描いているところが好き/韓国出身
「アニメで戦いのシーンの映像がリアルでカッコいい。鬼を倒すだけではなく、鬼の暗い過去や人間の家族愛などがたくさん反映されており、ストーリー性があって年代問わず心に響くアニメだと思いました。登場人物もみんなキャラが濃くて好きです」(韓国出身)

妻にすすめられてハマった/アメリカ出身
「ハマったのは、日本人の妻にすすめられたことがきっかけです。それから毎日のようにアニメを観るようになり、いまでは妻より詳しいくらいになりました。

映画やアニメ、漫画も全て読ませてもらいました。鬼滅は現代版の『桃太郎』のような感じだと思います。技が綺麗でアニメは何度見ても感動しています」(アメリカ出身)

日本人との共通の話題になるから/ニュージーランド出身
「最初は、日本の友だちと共通の話題が欲しかったので読み始めました。私は日本の学校に通っていて、実際に友だちと『鬼滅の刃』の話で仲良くなることができたと思います。いまでは漫画を全巻購入して、お互いに貸し借りしています。

『鬼滅の刃』は人気だからこそ、日本人と盛り上がれるから嬉しいです。また、名前に漢字が多く使われていて勉強になります。名言も多いからいいですよね」(ニュージーランド出身)

たしかに筆者も友人や仕事関係の人と話をするとき、『鬼滅の刃』の話をすると場が和むような気がします。例えば、「映画観た?」「どのキャラクターが好き?」なんて話題で盛り上がることも。

とくに最近では新型コロナウイルスの影響でリモートワークが続き、人と直接顔を合わせる機会が少なくなってきたため、こういった話題でコミュニケーションを取れることはとても素敵なことですよね。

主題歌『紅蓮華』が好きだから/ウクライナ出身
「みんながTwitterなどのSNSで『壱の型』や『○○の呼吸』などつぶやいていたけど、アニメ自体に興味がなかったのでスルーしていました。でも有線で聴いた曲がとても好きになり、周りに聞いてみると『鬼滅の刃』に使われていると知りました。

友人に『内容を知るとこの曲がもっと好きになるよ』と教えてもらったから見始めると、アニメの1話目からひきこまれてしまったんです」(ウクライナ出身)

歌手・LiSAさんが歌う主題歌『紅蓮華(ぐれんげ)』は、オーディオ ストリーミングサービス「Spotify」によると、なんと海外で最も再生された国内アーティスト・楽曲ランキングの第1位を獲得。

アーティストとしても楽曲としてもNo. 1に輝くこの人気ぶりからも、海外ファンの多さが見えてきますよね。

地元のテレビで紹介されていたから/台湾出身
「台湾のテレビ番組でいま流行ってるアニメとして『鬼滅の刃』が紹介されていたのを見ました。買い物するときもよく鬼滅のコラボ商品を見かけて、さらに興味を持ちました。

日本語の勉強にもなりますし、日本で流行ってるアニメを見てみたいと思ってネットでアニメを見始めたことがきっかけです」(台湾出身)

このようにさまざまなきっかけで、みなさん『鬼滅の刃』にハマっていた様子。でも、そもそも「鬼」とは日本の妖怪と考えられており、海外の人たちにとってはあまり馴染みがないはず…!?

では、外国人にとって「鬼」とはどのように写っていたのでしょうか。「鬼に対するイメージ」や「母国にいる鬼」についても聞いてみました。

鬼ってどんなイメージ?母国に鬼はいる?

大きくて怖いイメージ/ウクライナ出身
「鬼といえば、とにかく大きくて怖いイメージ。赤とか青とか緑とかいろんな色の鬼がいてそれぞれ特性が違う。最強な存在。弱いものでも関係ない、容赦しない。子育てとか絶対できなさそう。むしろ子供とか高齢者とか食べ散らかしてる気がする」(ウクライナ出身)

「トッケビ」という鬼がいる/韓国出身
「少し違いますが、韓国でいう鬼に近いのが『トッケビ』といい、似たような文化があります。鬼といえば悪いイメージはありますが、自分の意思とは反してる感じがします。

『鬼滅の刃』のように何か上のもの(鬼舞辻無惨)に支配されているようなことが多いと思います。鬼だから全員が悪いというわけでもなく、いい鬼も沢山いるというイメージです」(韓国出身)

トッケビとは朝鮮半島に伝わる精霊・妖怪のことで、日本の鬼とは異なり、人間に福をもたらす不思議な存在です。いたずら好きでソバが大好物なのだとか。

鬼はいないけど、思い浮かべるのは「桃太郎」の鬼/アメリカ出身

「アメリカには鬼という文化や概念はありませんが、鬼は怖いイメージです。鬼といえば桃太郎で退治される鬼の印象が強く、悪役だと思います。

いいイメージはなく、いつも誰かを虐めているように思います。悪いこともたくさんしていて人からものを奪ったりしているイメージがあります」(アメリカ出身)

日本に来るまで鬼という概念が分からなかった/ニュージーランド出身
「ニュージーランドには鬼というキャラクターはいません。しかし、エクソシストやお化けや呪いなど、そういった部類の怖さがあるので鬼には日本特有のイメージがあります。アジアや日本に来るまで鬼という概念がほとんどわからなかったです。

いまイメージできる鬼は『邪悪でありつつ神聖なもの』『常に何かを捧げていないと怒る』というものです。実際に日本人に『実在していたの?』と聞いても、みんな言葉を濁すので、鬼は強く恐ろしいイメージかな…」(ニュージーランド出身)

旧暦の7月は鬼がたくさん出るから子どもを外で遊ばせない/台湾出身

「中国語の『鬼』はどっちかというと『幽霊』の方だと思います。旧暦の7月は鬼月と呼ばれて、鬼がたくさん出る月といわれています。信じる人が多くて、迷信する人は旧暦の7月に子どもに外で遊ばせないこともあります」(台湾出身)

「鬼月」と呼ばれる旧暦の7月は、霊が下界をさまよう月といわれているのだとか。その期間には結婚式や旅行、引越しはタブーとされており、さらに夜に洗濯物をほしたり、玄関に靴を出しっぱなしにすることもNGとされているそうですよ。

『鬼滅の刃』の好きなキャラクターは誰!?
「我妻善逸」ギャップがかっこいい!/韓国出身

「1番好きなキャラクターは我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)です。泣き虫なのにいざとなったら強くて、その強くなる瞬間のギャップがカッコよくて大好きです」(韓国出身)

「善逸」スイッチが入るとかっこいい!/アメリカ出身
「善逸です。普段はダメダメですが、1度スイッチが入るとマジでかっこいいと思います。アニメではまだ出ていませんが、とある人と戦うところは感動的でした。早くアニメで見たいと思っています!」(アメリカ出身)

我妻善逸は、主人公である炭治郎の同期で鬼殺隊の剣士のひとり。いつもは臆病者で戦いに行くこと自体、嫌がっているケースも少なくありません。

しかし、極度の緊張と恐怖により、気絶(眠る)と本来の能力が発揮されるという、作品内のキャラクターのなかでも屈指のギャップを持ち合わせています。

さらに「週刊少年ジャンプ 47号」で発表された第2回キャラクター人気投票の結果によると、なんと第1位に選ばれました。泣き虫でもやるときはやる、そんな善逸の愛され度が伝わってきますよね。

「善逸」のギャップと「禰豆子」の健気さ/ウクライナ出身

「善逸と禰豆子(ねずこ)。善逸の普段は頼りなさそうな、情けなさそうなキャラクターが、雷の呼吸と始まったときのギャップがとてもかっこいい。

禰豆子ちゃんはとにかく可愛い。そして鬼になっても炭治郎たちを守ろうとする健気さに感動する」(ウクライナ出身)

主人公・炭治郎の実の妹で鬼になってしまった禰豆子。家族思いの優しい少女で、鬼になりながらも人間を絶対に喰わないという強い精神力を持ち続けています。

「冨岡義勇」クールでおもしろい/韓国出身

「冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)の無口でクールなのにボソッと喋る言葉がおもしろい。とくに胡蝶しのぶとの会話が好きです」(韓国出身)

炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけとなった、鬼殺隊の水柱・冨岡義勇。口数が少なくかなりクールな性格ですが、判断力がずば抜けており、冷静な判断で多くの人を救います。

「胡蝶しのぶ」鬼の首を切れなくても倒すところ/ニュージーランド出身

「キャラクターで一番好きなのは胡蝶(こちょう)しのぶです。柱のなかで唯一鬼の首が切れないけど、毒で相手を倒すのがかっこいい。アニメでのビジュアルエフェクトが美しくて驚きました」(ニュージーランド出身)

「胡蝶しのぶ」頭脳派で大好き/ニュージーランド出身
「胡蝶しのぶがいいです。そんなに剣士としては強くないものの、毒を編み出し鬼の急所を攻める力と頭脳を持ったかっこいい女性で大好きです。彼女が鬼と対決するシーンは心からジーンとして泣きました。名シーンです」(ニュージーランド出身)

冨岡義勇と同じく鬼殺隊の柱のひとり、胡蝶しのぶ。蟲柱として、鬼が苦手とする藤の花から精製した毒で敵を倒します。

柱のなかでもかなり小柄な体格ですが、実力は最高位レベル。

「栗花落カナヲ」炭治郎に出会って少しずつ変わっていくところがステキ/台湾出身

「一番最初は禰豆子が好きでした。家族思いですごく優しいところもいいですが、鬼になったあと、子どもみたいなところもまた可愛いで目を離れません!

でもいま一番好きなのは栗花落(つゆり)カナヲです。事情があって自分の感情などなかなか出さなかったんですが、炭治郎に出会って少しずつ変わるのはとてもステキだと思います!」(台湾出身)

炭治郎や善逸たちと同じ最終選別を突破した鬼殺隊の剣士。悲しい幼少期を過ごしますが、炭治郎との出会いをきっかけに少しずつ心を開いていきます。

ハリウッドで実写化するなら誰がどの役?
「炭治郎」はジャスティン・ビーバー/ニュージーランド出身

「『炭治郎』はジャスティン・ビーバーがいいです。彼は若いし炭治郎っぽいです。『禰豆子』はヘイリー・ビーバーがいいです。結婚している2人ならいい兄弟役で共演できそうです。『胡蝶しのぶ』はエマ・ストーンが向いていそう」(ニュージーランド出身)

「お館様」はロバート・デ・ニーロ/アメリカ出身

『炭治郎』はトム・クルーズで、『禰豆子』はアンジェリーナ・ジョリーかな。『善逸』のイメージにあう人はいないです。

『伊之助』はジョニー・デップ。水柱の『冨岡義勇』はレオナルド・ディカプリオ。岩柱の『悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)』はウィル・スミス。『御館様』はロバート・デ・ニーロ」(アメリカ出身)

「善逸」はティモシー・シャラメ/韓国出身

「『胡蝶しのぶ』はエマ・ワトソン、『善逸』はティモシー・シャラメ、『炭治郎』はフィン・ヴォルフハルト、『伊之助』はノア・シュナップ、『甘露寺蜜璃(かんろじみつり)』はマヤ・ホーク、『禰豆子』はキャサリン・ラングフォード、『カナヲ』はジョーイ・キングだと思います!」(韓国出身)

「『禰豆子』はエマ・ワトソンだと可愛さと綺麗さと強さを兼ね備えている、あの見た目に合いそうだと思う。『善逸』は若いころのレオナルド・ディカプリオだといい!情けなさとかっこ良さのどちらも表現できる人だと思う。いまでいうならティモシー・シャラメがぴったり!」(ウクライナ出身)

「甘露寺蜜璃」はクロエ・モレッツ/ニュージーランド出身

「おそらく恋柱は『甘露寺蜜璃』にクロエ・モレッツだと思う!」(ニュージーランド出身)

「禰豆子」は有村架純と松岡茉優、「伊之助」は菅田将暉/台湾出身

「日本のアニメなので、やはり日本人が一番似合うかなと思います。『禰豆子』は有村架純、松岡茉優など可愛い女優がいいと思います!『伊之助』なら菅田将暉は適任だと思います。auのCMで鬼という役がちゃんとできて、伊之助を面白く演じられそうです!」(台湾出身)

『鬼滅の刃』の次に流行るのはどれ!?

「私は『約束のネバーランド』だと思います。すでに知っている人もいるとは思いますが、今度映画化されるので、そこでアニメもさらに注目されると思います。『約束のネバーランド』も切なく悲しい話ですが、ストーリー性があり面白いです!」(韓国出身)

『約束のネバーランド』は「週刊少年ジャンプ」で連載されていたダークファンタジー漫画です。2020年の上半期に最終回を迎えましたが、同年10月時点の累計発行部数は2,500万部を突破。

ジャンプ漫画のなかでも、いままでなかったような展開で、次から次へと読みたくなるストーリーが特徴的。筆者も最終回まで読みましたが、友人知人におすすめするほどハマった作品のひとつです。

「Dr.STONE」/台湾出身

「新しいアニメではないんですが、『Dr.STONE(ドクターストーン)』はとてもいいアニメと思うので、流行りそうだと思います!鬼滅のような可愛いキャラクターではないんですが、内容はかなり勉強になります。子どものときに、もしこういうアニメがあったら勉強のことがもっと好きになるんじゃないかと思いました」(台湾出身)

「週刊少年ジャンプ」で人気連載中の『Dr.STONE』。突如、発生した謎の現象により全人類とツバメが石化…!科学文明を取り戻すなど、原始のような時代からすべてを作り出すストーリー展開です。

筆者も台湾出身のかたと同じように、同作品を学生時代に読んでいたらきっと勉強が好きになったのになぁと思ってしまいました。まだまだ連載中ですので、要チェックの作品です!

「呪術廻戦」/アメリカ、ウクライナ、ニュージーランド出身

「『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』です。秋葉原で見かけたときに、ビビっと来ました。アニメ化もされていて人気も少しずつ出ているように思います。これからどんどんと流行るのではないでしょうか」(アメリカ出身)

「『呪術廻戦』ですね。鬼滅ではじめてアニメにハマって、いまは『呪術廻戦』を観ています。毎週楽しみですし、アニメにさほど興味のない私がおもしろいと思うので、みんなは相当ハマるのでは!?五条先生の素顔を見れたときは感動した」(ウクライナ出身)

「『呪術廻戦』はとにかく静かに流行っているイメージです!」(ニュージーランド出身)

もっとも回答数が多かったのが、現在「週刊少年ジャンプ」にて連載中の『呪術廻戦』でした。マンガがシリーズ累計850万部を突破している同作品。

ストーリーは、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、高校生の主人公が「呪い」をめぐる戦いの世界へと入っていくダークファンタジーです。

今回は、数名の外国人のかたに『鬼滅の刃』についてお話を伺ってきましたが、みなさん熱い思いを持っていることがわかりましたね。なかには日本人とコミュニケーションを取りたいからというきっかけで、同作品を読み始めた人もいるみたいです。

2020年は新型コロナウイルスの影響で、さまざまな映画の上映が延期・中止に。それでも『鬼滅の刃』は、多くの人の心を勇気づけ、励ましてくれました。その思いは、国境を超えて海外のかたにも届いているのです。

実際に台湾出身のファンのかたによると、「こんな時期でみんなすごく大変ですが、鬼滅と一緒に乗り越えたいです!」とコメントしてくれました。

作品は終わってしまったけれど、ずっとずっと私たちの心の中に残り続けるはず。そして改めて同作品の魅力を再発見していきたいですね。

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