暑い時期に贈るハガキや贈り物は暑中見舞いや残暑見舞いと言い、猛暑の中でその体をいたわるような贈り物をすることになります。そもそも暑中見舞いと残暑見舞いの境界線はいつなのかですが、暑中見舞いは梅雨明けから立秋までと決められています。梅雨明けは通常は7月中旬ということになるので、だいたい2週間程度ですが、年によっては6月に梅雨明けをしてしまうことや地域によってそのあたりが異なります。なので、7月中旬ぐらいに暑中見舞いを贈るような感覚でいれば何の問題もなく、8月の1週目ぐらいまでは暑中見舞いということになります。
一方で残暑見舞いですが、こちらは立秋から8月いっぱいまでとなります。暑中見舞いの意味合いは、この暑さでお体は大丈夫ですか?といういわば安否確認の手紙であり、そこから考えると残暑見舞いは暦の上では秋になったけどまだまだ暑いので気を付けてくださいという心配の手紙です。最近の気候的にはむしろ8月が暑さのピークであり、9月がその暑さが残る時期となります。感覚的にはワンテンポ早いイメージを持っておくと、贈るタイミングが分かりやすくなります。そして、ハガキの中では時候の挨拶や実際に自分が感じた変化などを記載していくと実感がこもった内容になるはずです。
問題は残暑見舞いで何をプレゼントするかですが、8月に贈ってもらえてうれしいプレゼントから想像をすると簡単です。これまでの定番といえば水ようかんなど冷やして食べるものや飲み物系が主流でした。しかし、ジュースのようなものを贈られても飲みきれないという人や好みの問題で食べられない人が今までたくさんおり、最近はその不満を表に出しやすくなったため、定番メニューではダメなのではないかと思う人が増えています。カタログギフトで逃げる手もありますが、それでは味気ないです。最近はご当地グルメを贈る人が増えており、貴重な体験をしてもらうような贈り物がおすすめです。
暑中見舞いも残暑見舞いも自分の体をいたわってくれるありがたいものであるため、もらう側は大変喜びます。そして、贈る側も今までなかなか伝えられない感謝の気持ちを伝える場になっており、親戚や田舎に住む家族などに贈り物をして少しでも労をねぎらうようなこともなされるようになります。大事なことは感謝の気持ちを伝えることであり、この人にこれを贈ったら喜ばれるだろうと想像しながら残暑見舞いなどの準備をすることです。