*

社員がほぼ辞めない配車依頼が殺到するタクシー会社

公開日: : 人気

そのタクシー会社は、長野にある中央タクシーです
離職率1.5%というタクシー会社、社員たちは驚くほど仲が良く、乗客からは感謝の手紙が絶えない。そして会社としても圧倒的な高収益を実現している
1400年近い歴史を誇る善光寺。その玄関口である長野駅のタクシー乗り場で、数十台ものタクシーが客待ちをしている。

中央タクシーは、タクシープールで待ったり、街を流しながら客を見つけたりする営業スタイルとは一線を画している。中央タクシーには配車依頼が殺到するのだ。実に9割が電話による配車だといいます。
長野市民に中央タクシーのことを尋ねると「長野でいちばんじゃないですか」「俺は中央タクシーしか使わないけど、一度乗ってもらえばわかりますよと誰もが絶賛する。
中央タクシーに接客マニュアルは存在しない。あるのは経営理念だけだ。実際、「お客様が先、利益は後」の経営理念を掲げる中央タクシーには、乗客から感謝の手紙が絶えない。その質の高いサービスを支えているのは、驚くほど仲の良い社員たちの人間関係です。
中央タクシーは、車両数120台あまり、約13億5,000万円と県内ナンバー1の売上実績を誇る
タクシー1台あたりの売上でみると、地元の相場は月に40万円に達しないが、中央タクシーは100万円と他社の約2.5倍だ。地方で経営するタクシー会社の9割が赤字といわれる中、圧倒的な高収益を実現しているのです。
中央タクシーの運転手がどのようなサービスを提供するのか60代のある運転手は、呼ばれた家の前に着くと車を降りて乗客を迎えにいく。乗客である老婦人がタクシーに乗りこむまで傘を差し、雨に濡れないようにしている。
目的地に到着すると、外に出て乗客のドアを開ける。右手に乗客の荷物を持ち、左手で傘を差して、ここでも客が雨に濡れないように入口まで送っていく。歩くのがやや不自由なこの老婦人は、運転手の腕につかまって歩いている。まるで家族が付き添っているように

病院から呼ばれた50代の別の運転手は、病院の玄関に到着すると、中へ入っていく。やがて、足の不自由な乗客の歩みに寄り添って病院を出てくる。ドアを開け、乗客が乗り込むのを手伝っている。ようやく出発したかと思うと、わずか50秒ほどで目的地に到着した。その距離わずか300メートルしかないのです。
客の立場にたった温かい接客が行われる。乗客に感想を聞いてみると、「近いけど、小言も言わない。ありがたいです」と語る。
中央タクシーの乗務員たちに義務付けられているのは、「雨の日の傘」「人手によるドアの開け閉め」「乗車時の自己紹介」のたった3つだけだ。荷物運びを手伝うなど、それ以外のサービスはすべて運転手が自主的に行っているのです。
中央タクシーに入社した新人は2週間の研修を受ける。地理を覚え、車両の使い方やタクシーチケットの処理の仕方などタクシー業務の基本を学ぶ
雨の日の傘・人手によるドアの開け閉め・乗車時の自己紹介と経営理念を学ぶのに費やされる。後に述べるように、理念や憲章を唱和することはもちろん、創業当時の会社から現在までどのような歴史があったか、エピソードを交えながら学んでもらう。
社員たちの伝説も紹介している。すると、新人たちが是非自分も伝説を創ろうと意欲的に仕事に取り組む。先輩の伝説を聞くうちに、新人たちも、いつか自分でも伝説を作りたいと思うようになるのだ。
入社してわずか2か月目に伝説を作った。そのタクシーに乗り込んだ乗客が体験を語っている。3歳の息子に関することです。
早朝の長野駅に、親戚の結婚式に出席するため、東京からやってきた若い夫婦と男の子の3人連れの姿があった
男の子の母親は、中央タクシーに乗り込むと運転手にこう言った。「すみません、途中で子供服を売っている店に寄ってもらえませんか

長野の冬は予想以上に寒く、母親は息子のために、厚手の靴下を買おうと思ったのだ。ところが、早朝のためどこの店も開いていない。結婚式場は車で1時間かかる山の上だ。開店を待っていたら結婚式に間に合わない。山の上はさらに気温は低いだろうが、式に遅れるわけにもいかない。結局、靴下はあきらめ、親子3人は式場に直行することにした。

家族を無事に山の上にある結婚式場に送り届けた。その帰り道のことだ。30分ほど走ると、ロードサイドに開店したばかりの衣料品店が目に入った。するとその運転手は少しの迷いもなく衣料品店に立ち寄り、店員に相談した。「厚手の靴下がほしいのです。このくらいの大きさのお子さんなのですが
運転手は、サイズを間違えてはいけないと、念のため2つのサイズの冬物の靴下を買い、今来た道を再び山の方へ走り始めた。30分かけて教会に到着すると、先ほどの乗客に「どうぞ、これを使って下さい」と靴下を手渡し、驚く母親にお礼を言わせる間もなく、そのまま立ち去ったのである。

母親から心のこもった手紙が届いた

この運転手は、そのエピソードを会社で話すこともなかったのだが、後日、その母親から中央タクシーに御礼の手紙が届いて明らかになった。その手紙にはこう書かれていたという。
「先日は、○○での挙式の際に、大変お世話になり、ありがとうございました。当日は、バタバタしておりまして、あまりお礼もできず失礼いたしました。あのときご用意くださった靴下のおかげで、息子も風邪をひかず元気にしております。あの日は大切な人の結婚式で私も幸せな気持ちでおりましたが、○○様のお心遣いでさらに幸せな一日となりました。今まで何度もタクシーを利用しましたが、○○様のような親切で、すがすがしいドライバーさんにあったことがありません。式に同席しておりました親族もみな感動しておりました。靴下の件以外にも、車内での会話や気配り、言葉使いなど、随所に親切さやさわやかさが感じられ、私にとってはナンバーワンのドライバーさんです。どうぞ、これからも素
晴らしいお人柄を生かして、お仕事頑張ってください。当日お渡しできなかった靴下のお代を同封いたします。私の気持ちですので、どうぞお気になさらずお納めくださいませ」

手紙を出した母親は、今でも、その靴下を大切にしている。卒園式の写真には、中央タクシーの運転手から手渡された靴下を履いた息子さんの姿が写っていた。

運転手たちは、特別なことをしているとは思わない。だから、会社に帰って、自慢するわけでもない。客からの感謝の手紙で「そんなことがあったのか」と初めて知ることが多いという。
「仕事を通して、お客様の人生に触れる」

中央タクシーは、長野県下で初めて値下げを敢行し、迎車料金を廃止し、全車両禁煙なども実施してきた。身体が不自由な高齢の客のために、雪かきをすることも当たり前に実行している。宇都宮会長は、タクシーの仕事についてこう語っている
「タクシーのいちばん奥に隠れている本質というのは、仕事を通して、お客様の人生に触れるということなのです。お客様の人生を見るし、そこにどんどん触れていくわけです。だとすれば、サービスというよりも、お客様の人生に触れるがゆえに、『仕事を通してお客様の人生を守る』というのが私どもの仕事だと思っています」
宇都宮会長が中央タクシーを創業して40年になる。そして、中央タクシーでは、日々、社員が「伝説」を創り上げているのだ
私は、どんな職業でも相手の立場になり人生に触れるという素晴らしさ、この記事を何度読んでも涙が止まりません。

関連記事

no image

松岡修造娘と君島十和子娘 宝塚次世代トップスター

宝塚音楽学校を第104期生が涙のなかで卒業式を迎えました。 その中に松岡修造の長女、松岡恵さん(1

記事を読む

no image

秋元康氏と吉本興業によるプロジェクト「吉本坂46」が始動することが21日、秋元氏が本気でプロデュースする

秋元康氏プロデュース“坂道シリーズ”第3弾は吉本坂46 よしもと男女6000人から選抜 グルー

記事を読む

今年も母の日

今年の母の日は2018年5月13日です♪お母さんへ感謝の気持ちを伝えてみませんか?元気をくれるお母さ

記事を読む

スマホだけでLINEスタンプ作れる LINE Creators Studio無料です

スマートフォン単体でLINEスタンプを制作、販売できるアプリ「LINE Creators Studi

記事を読む

矢沢 永吉

勘ですよ、YAZAWAの勘 矢沢 永吉(やざわ・えいきち)1972年ロックンロールバンド「キャ

記事を読む

no image

佐々木希さんも取得し話題! 食生活アドバイザー ってどんな資格

食生活アドバイザーは、ライフスタイルから食を見直し、健康的な生活を送るための提案ができるようになる資

記事を読む

俳優の松田翔太とモデルの秋元梢 結婚

松田翔太さん俳優の故・松田優作さんの次男で、大河ドラマ「平清盛」、ドラマシリーズなどで活躍 秋

記事を読む

俳優の三浦翔平(29)と女優の桐谷美玲(28)が6月に結婚

仕事仲間が、人生の伴侶へと発展した。2人はモデル時代から顔見知りだったが、2016年7月期のフジテレ

記事を読む

no image

3人の地図 稲垣吾郎×草彅剛×香取慎吾

3人の地図 稲垣吾郎×草彅剛×香取慎吾 単行本 稲垣吾郎、草彅剛、そして香取慎吾の3人について、過

記事を読む

ヨガ人気が高まっています。

今や、ヨガを楽しむ人は650万人とも言われ、人気が高まっています。 ヨガは、肩こりがなくな

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

女子フィギュア メドベージェワ公式発表!羽生結弦選手のいるカナダに移住

フィギュアスケート平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ、羽生結

俳優の三浦翔平(29)と女優の桐谷美玲(28)が6月に結婚

仕事仲間が、人生の伴侶へと発展した。2人はモデル時代から顔見知りだった

あだ名禁止

現在の小学校ではあだ名が禁止されていることがあるそうです。「いじめに繋

エンゼルス大谷翔平

3回、ランナー二塁で迎えた第2打席では、3球目のチェンジアップをとらえ

スマホだけでLINEスタンプ作れる LINE Creators Studio無料です

スマートフォン単体でLINEスタンプを制作、販売できるアプリ「LINE

→もっと見る

PAGE TOP ↑